白菊ほたる体験記を岡崎泰葉Pが書く
はじめに
☆この記事は、アイドルのコミュやセリフを実際に読んで感想を書いてみようという記事です☆
少し間が空きましたが、体験記事も二桁の第10回です。
今回のアイドルは白菊ほたるです。
岡崎泰葉Pとしては、ほたると言えばもちろんGBNSです。
そしてこれは千鶴の時にも書いたことなんですが、あんまりに泰葉と距離が近いから「ちゃんと体験になるのか…?」というのがあってここ(第10回)まで来たところがあります。
新鮮味とか、そういうのこう…大丈夫か?!みたいなやつです。
とはいえ千鶴の時もそう言ってたわりに楽しく書けたので、そこまで心配はしていません。
改めてほたるをしっかり見ることで、ほたるPと楽しくお話しできるようになれたらいいな~ぐらいの感じです。
…かなり身内感があるせいか、緊張感ってものがないです!
さっくりと始めていきましょう。
↓(同じく身内の松尾千鶴記事)
体験前の印象について
まず体験前の白菊ほたるの印象を箇条書きしていきたいと思います。
- 不幸(不運)系アイドル
- 白菊ほたる13歳?!
- SSR【手折られぬ花】が色々と仕上がっている
- 急にCDが出たと思ったら一年間祭りが続いた
- GBNS
- ミスフォーチュン(・テリング)
- ソロ曲(谷底)もだいぶ仕上がっている
- 意外に思い切ったメンタルをしている
だいたいこんな感じの印象です。
なんだかんだほたるの情報を仕入れてくるのはGBNS経由なので、ほたる自身の一次情報をちゃんと読んではいないんですよね。
ほたるPが面白いところを宣伝してくれたり、あるいはGBNS内でのほたるを読んだり…といったパターンが多いです。
そういった経路で得た印象としては、ほたるってけっこう強靭なメンタルをしているのかな?という感じです。
以前工藤忍ちゃんの記事を書いた時は忍ちゃんを「健康的なメンタル」と呼んでいたんですが、ほたるに関しては単純に強めのメンタルをしているのでは…?と思っていたりします。
なんかこう、理不尽な出来事が身に降りかかりすぎて、それに耐えてしまっている時点でメンタリティを証明されてしまっているような気がしていまして。
いや、出会ったときは既にギリギリだった可能性はありますけども。それはそれですごい。
また、一応ほたるのストーリーコミュは一度読んでいます。さらっとですが。
あのコミュの白菊ほたるがPたちの中でどう受け止められているのかは分かりませんが、私個人としてはあれけっこう衝撃でしたね。
変な話、「ほたるって泣いたりするんだ…」とか思いました。
まあこれまでもひっそりと泣いていたということはありそうなので、人前で泣いたことに驚いた、という感じ?
そういう少女的な部分まだ残ってたんだ…みたいな、だいぶひどい感想を抱いていました。
いや、なんというかほたるってそういう薄暗い部分も魅力的だよねってことが言いたいんですよ!
初期RからSSR、ソロ曲に至るまで、アイドルとは思えないほど「暗黒ッ!」って感じじゃないですか。
蘭子や飛鳥みたいなそういう中二的な黒さじゃなくて、ずしりと質量のある暗闇というか。
間違いなくそういうダークさに惹かれる人はいるだろうし、ほたるのユニークな武器だなぁと思うわけです。
といった感じで事前の印象でした。
なんかこう申し訳ないような文章が並んでいますが、笑って許してください。
でも偏った印象を持てるというのは、単純にキャラが濃くて魅力的ということだと思います(フォロー)。
次はさっそく実際にコミュやセリフを読んでいきたいと思います。
なおこれまでの記事と同様に、ほたるに関してもデレステで無理なく追える範囲で追っていきたいと思っています。
予めご了承ください。
実際に読んでみた感想
今回読んだのは以下のコミュやエピソードです。
- R・キャラコミュ
- SR【一輪の幸せ】
- SSR【手折られぬ花】
- ストーリーコミュ55話
R・キャラコミュ編
まずはじめにキャラコミュとRのセリフを読んできました。
ある意味分かってはいたことではあるのですが、ほたるって本当に徹底して同情を買う構造が作られているなと思いました。(悪い意味でなく)
理不尽の中にある美少女というのは、やはりものすごく強大な引力がある。
そこらにある物語とかでも、お手軽に目標を作るのにちょうどよかったりしますよね。この子のために世界を救う!あいつを倒す!みたいなやつです。
キャラコミュや初期Rのほたるは、あざとい程に「かわいそうな子」が強調されていたように思います。べそかいたりもしてたし。
弱者(に見えること)をことさらに提示して、強烈に同情を喚起しようとしていた印象を受けました。
分かりやすい武器のあるキャラはやっぱり強い。ほたるは強い…
そしてほたるのキャラフックとしては「同情を買う」ことが狙われているようなので、不幸なんかには負けない!という展開にはならなそうかな?、みたいなことを考えました。
「どれだけ不幸が降りかかろうと、誰も私を止められない」みたいな、そういうのではなさそうというか。
もしほたるが13歳じゃなかったらそういう方向性もあったかもしれないので、子どもだけど子ども過ぎない年齢になってるのにはちゃんと理由があるんだなーと思いました。ある程度の主体性と社会的弱者の両立みたいな。
ほたるのメタなコンセプトはそこそこにして、もう少し本人のキャラクター性の話をしていきます。
まず一番気になるのは、ほたるをそこまでアイドルに執着させるものってなんなの?!ということでした。
三回も事務所が倒産して、さらにたびたび自分のせいにされたのに、それでもアイドルになりたいという意志を持っているって…まあなかなかですよね。
周囲の人間が不幸になることを気に病んでいるのに、それはそれとして自分はアイドルになりたいと思っているというのは、いったいどういうことなんだ…?と思いました。(本人もおこがましいとは言うけども)
ほたるにとってアイドルというものがどう見えていて、なぜそうまでして目指していきたいものなのか。…語られる日は来るのかしら?!
シンデレラガールズの世界ってアイドルはわりと絶対的なシンボルみたいなので、あんまり理由を深く掘り下げられる気はしないですけども。期待はしっかりしておきます。
それから、ほたるとPの関係性は「Pがほたるの不幸をカバーする」って構図になっていくのかなと感じました。
ほたるの今までの不幸エピソードは周りに助けてくれる人が居なかったことが要因でもありそうだったので、その部分をPがカバーしてあげるのかなと。
…ただ、ある意味これはキャラコミュがよくできていたが故なんでしょうけど、あまりにほたるがフラグを立てまくるもんだから、「次のストーリーでPがトラックに轢かれたりしないだろうな」って懸念が消えないところがありましたね!
まさしく「私幸せすぎて怖いです…」ってやつなんですよね。めちゃくちゃ悲劇的なストーリーが待っているんじゃないかという気にさせられる…
あとは心配するところで言うと、ほたるが自分の身に不幸が降りかかることを特に気にしてないってところでしょうか。
周囲の人間が不幸になってしまうのは辛いけど、自分に災いが起こることは全然平気。
平気でいられない例外が「アイドルになれない」ということではあるんでしょうけど、それだけというのもなかなか危うい。
自分の痛みに関して鈍感というのは、ちょっと心配になっちゃうぞ!というところがあります。
でもそう思わせるのもほたるの武器なんだろうな…強い…
それはそれとして、(色々とシリアスなことも書きましたけど)ほたるのセリフってちょいちょいギャグっぽいとこもあったりするんですよね。
有名なのはこの植木鉢ですけど、不幸のメールとかそういう細かい不幸が降ってくるのはわりとギャグの世界っぽいものを感じる。
そもそも不幸に巻き込まれるってことがギャグ漫画の設定っぽいところもあるし、ほたるってそういう強みも持ったキャラクターなのかも。
…なんというか、ほたるは書こうと思えばいくらでも書けてしまうかもしれないと思えてきました。
泰葉Pである自分と相性が良すぎるのか、あるいは初期のほたるが濃厚なのか。
泰葉がGBNSでほたるとユニットを組ませてもらえたのは本当にありがたいことだったんだな~と改めて思いました。
一輪の幸せ編
続いてSR【一輪の幸せ】です。
このSR、元々はアイプロのSRだしそこまでガツンとした情報はないかな~と高を括っていたのですが…かなりこう、詰まってましたね。
基本的には初期Rの続きではあるのですが、ほたるなりに少し進み始めた姿が見えたというか、ほたるがアイドルとしてどう変化していくのか?という方向性が見えた気がしました。
初期の続きということで、このSRでも相変わらず怯え気味というか、捨てられた犬みたいな反応が目立ちます。
かわいそうな美少女には強い引力があると上述しましたが、ここまで遠慮され続けるとかえって人を選ぶこともあるかもしれない…とか思ったりしました。
なんというかこう、すみませんと謝られ続けられたり、こんな私が…と言われ続けると、聞いてるこっちも辛くなってくる!というところがあります。
ほたるがそういった引け目マックスな態度でいる理由は、やはり初期でも観察されていた「周りを不幸にするのが辛い」という意識なのかなと思いました。
常に他人に迷惑をかけているという自意識が、事あるごとに過度な心配を生んでいるのかなと。
そして、迷惑をかけてしまう私はダメなんだ、というところは自信のなさにも繋がっているようですね。
初期からここまでを見ていると、プロデューサーとしてほたるに対してやれることは色々あるにせよ、おそらくほたる自身の中でまだ他人の信頼を受け止める準備ができていないのかな?と感じました。
少しずつお仕事を経験させていって、じっくり見守りながらプロデュースというのがまず必要な段階なのかな~と。
そしてこんな風にちょっとずつ進ませてくれるのが嬉しいなと思いました。
やっぱり、いきなり「私頑張れそうです!ありがとうございます!」ってなられても困惑するので、これぐらいの塩梅が好きです。
この時点でのほたるはまだ失敗を素直に糧にできる程ではないと思うので、少しずつ成功体験を与えてあげたい。
…なんかこう、子育てか保護施設の職員みたいな気持ちになってくる気がします。
そしてこの辺になって、「ほたるがなぜアイドルに憧れるのか」について少し分かるような気がしてきました。
ほたるがアイドルに憧れているのは、「他人を不幸にしてしまう自分でも、誰かを幸せにできるかもしれないから」なのかな?と思いました。
ずっと自分を縛り続けているものから解放されるような、救いになるようなものが「アイドル」だったのかなと。
自分の幸せを蔑ろにしてる子が、どうしてアイドルになることだけは必死になるのかな?と思っていたのですが、なんとなくその理由が少し見えた感じがします。
既にけっこう長く書いちゃってますがもう一つだけ。
ほたる自身が「幸せな今が怖い」ということはこのSRでも言っているのですが、メタな話をすれば、ほたるがアイドルとして活躍するのは既定路線なわけです。
そうなってくると、ほたるに絡みつく「不幸」というものはいったいどういうものなんだろうか?ということが気になりました。
ほたるの周りに訪れるアンラッキーとは、いったい何を阻害するものなんだろうか?と。
正直答えが出る気はしないのですが、ちょっと気になったなーという感じでした。
本当にほたるはいくらでも書けてしまいそうで、気を抜くと延々と書き連ねそうなところがありますね…
恐ろしいアイドルだ。
手折られぬ花編
お次はSSR【手折られぬ花】です。
黒タイツと疲労した表情が眩しいですね。フェチズム…
今回は一枚目のSSRということで全体的なセリフが多く、ほたるそのものにフォーカスした内容が多かったです。
そしてこのSSRに限った話でもないんですが、それにしたって「君本当に13歳?」って思うようなセリフがゴロゴロ並んでいました。
中学生特有のカッコつけたダークなセリフとかじゃなくて、悲壮感が重くのしかかっていて胃もたれしそうでしたね…。強い。
特訓前の親愛セリフでは、ほたるの趣味の一つ「アイドルレッスン」についても言及がありました。
いいセリフのはずなんだけど、レッスンさせただけでエンディングみたいなこと言われるとは思わなかった。
それから、ほたるが色々あっても諦められなかった理由というか、ほたるをレッスンへと突き動かす理由は「アイドルになれないことが怖いから」ということのようですね。
どれだけ散々な目に遭っても、アイドルになれないよりはマシ…みたいな考えなんでしょうか。
なんだかんだ、「夢を諦めなくちゃいけないかもしれない」という恐怖は人を動かす、というのは工藤忍ちゃんとかと似たところがありますね。
そしてまあ、このSSRはなんと言っても特訓後のビジュアルでしょうね。
暗闇と大量の彼岸花に囲まれたおどろおどろしい中で、光を浴びながらいつもの困った顔をする白菊ほたる。仕上がっている。
まあ似合ってはいるんだけども、彼岸と結びついている毒花を13歳と重ねるってなかなかの業ですね。
そしてその毒花を摘んだプロデューサーという構図も、けっこう思わせぶりというか。
毒を味わってこそほたるPみたいな、そんな意味深さを感じる気がします。いいSSRだ。
そしてセリフからもいくつかピックアップ。
ほたるくん、キミも岡崎泰葉に負けず劣らず重い女だね…
ストーリーコミュ55話編
最後に、事前に一度サラッと読んでいたストーリコミュ55話「UNLUCKY,but never plucked」を改めて読んでみました。
初期からSSRあたりまでしっかり読んでからこのコミュを読むと、やっぱり解像度が上がっている気がするというか、感情移入が増してるなと思いました。
これここまでで読んだやつ!って思う場面がいくつもあったし、そのセリフを誰かに言ってほしかった!やった!と思うことも何度かありました。
そして今回のコミュで個人的に一番理解が進んだ(気がする)ことは、ここまでずっと言ってきた「ほたるの不幸とはなにか」ってことですね。
このコミュで書けることは本当に色々あるのですが、せっかくなので「不幸」に絞って書こうと思います。
まず、ほたるの「不幸」というのは確かにネガティブなアクシデントなんだけど、幸せを打ち消すような「不幸」じゃないんだなということです。(少なくとも現時点では)
ほたるが既に持っている幸せを直接破壊したり、あるいはほたるが見つけ出した幸せを即座に台無しにするような類じゃないというか。
単純に、幸せを塗り潰すタイプの「不幸」じゃないんだなって思いました。
前事務所の倒産にしても、そもそもその事務所では幸せじゃなかったみたいですし、上げて落とすタイプの「不幸」では無さげ。
それとほたるの「不幸」は先述した通りアクシデントだったり、別の言い方をすれば、出会ってしまう類の「不幸」なのかなと思いました。
事務所の倒産も、ほたるが不幸だから潰れたというよりは、「潰れるような事務所にほたるが入ってしまった」という「不幸」なんだろうなと。
ほたるが辛いと感じている「周りを不幸にしてしまう」というのはおそらく正確ではなくて、不幸な人間にほたるは出会ってしまう、というのが正しいんじゃないかな…?と思いました。
だからこそ、ほたるが幸せになっていくために必要なのは、今そこにある幸せをしっかり感じて大事にしていくことなのかなと。(コミュでもそうであったように)
今自分が持っている幸せに気づいていくことが、「不幸」と生きるほたるが幸せになる道のりなのかなと思いました。
白菊ほたるは白菊ほたるの幸せを見つけなくちゃいけない…みたいな感じですかね。
あとはおまけでざっくり書いてきます。
愛海の存在ありがたいねとか、噂の元先輩とか、客追い出す元先輩けっこうとんでもないことしてるねとか、諦めちゃう普通の人との対比として元先輩出てきたのかなとか。
笑顔の練習やアイドルレッスン(趣味)が回収されてたりとか、「ぜんぜん、諦めきれそうにない…!」とか、マイクが壊れて「すごく、運がいいみたい」って痺れるセリフがあるとか。
ものすごく詰まってましたね、ストーリーコミュ。とてもよいものでした。
おわりに
そういったところで、アホほど長くなりましたが、白菊ほたるの体験記事でした。
いやホント、書こうと思えばあとこれの倍は書けるんじゃないかってぐらい恐ろしく相性のいいアイドルでした、白菊ほたる。
おかげさまでとっても字数が増えました。どうしようねコレ…という気持ちで書いています。
ほたるのお話としてはここからワンステップスに始まり怒涛の展開が巻き起こっていくのですが、そこまで書くと本当にもう一つ記事を書かなくてはならなくなるのでごめんなさい()
そういうのを置いといたにしても、今回しっかりほたるのルーツを拾えたのは(GBNS的な意味でも)よかったなと思います。
知っていると思っていても、ちゃんと読むと本当に発見が多いです。勉強になりました。
そんなわけで、今回も読んでくださってありがとうございました。