田中琴葉を体験してきたデレマスの岡崎泰葉Pの記事

 

 

はじめに

 

☆この記事は、アイドルのコミュやセリフを実際に読んで感想を書いてみようという記事です☆

 

体験記事も第25回目となりました。なかなかに感慨深い…

 

今回のアイドルは田中琴葉さんです。

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というわけで、以前書いた桃子に続いて、ミリオンライブの体験記事第2弾でございます。

(↓以前の桃子記事)

hazushirop.hatenablog.com

 

 

まずは先日のデレステでの「ハーモニクス」コラボ、並びにミリシタでの「レイジー・レイジー」コラボ、お疲れ様でございました。

まさかお互いのアプリで3Dモデルまで用意してくるとは思いませんでしたね!

さすがにアイマス同士という事もあってなのか、コラボも熱量が違う感じでございました。

 

で、そんな中で「せっかくだしまたミリオンのアイドルで感想記事を書いてみたいな~」と思ったのが今回の記事でございます。

ちょうど桃子の記事から間隔も空いてましたし、いいタイミングだな~というところもありましたので。

 

そこに加えて、やはり前回の桃子の記事を読んでくれた方の反応が興味深かったというのもありました。

まさしく異文化交流的な面白さがあったといいますか、普段交わることのないPさんと関わりが生まれたことは純粋に刺激的でもありました。

そういった経験から「また書いてみたいなー」という思いが生まれて、今回の記事に至りました。当時反応してくださった方々には感謝です。

 

前置き:なぜ「田中琴葉」の感想記事を書くことにしたのか?

 

(注:興味が無ければ飛ばしても問題ないところです) 

 

今回は記事の内容に入る前に、ちょっとした導入を挟ませてください。 

 

ミリオンのアイドルで記事を書こうと思った理由は前述しましたが、「なぜデレマスの岡崎泰葉の担当Pが田中琴葉さんの記事を書くのか?!」ということについては少し説明が必要かと思いますので。

 

以前書いた周防桃子と岡崎泰葉には「元子役」という共通点がありました。

しかし、田中琴葉さんと岡崎泰葉の場合は一見すると共通点がほとんど無いように感じるんじゃないかと思います。

もちろん共に演技派という部分はありますけども、それでも桃子と比べると各々の担当Pが言及していることは稀です。

となれば、なぜ田中琴葉さんなのか?!というところをある程度説明した方がいいだろうな、と筆者は考えたわけです。

 

 

結論から先に言いますと、今回筆者が田中琴葉さんに注目した理由は、琴葉さんのソロ曲である「シルエット」の歌詞を見たからです。

 

詳しいところは割愛しますが、ある日知人から「自分の友人が『シルエット』の歌詞で田中琴葉に落ちた」という話が出まして。

それを聞いて筆者は「いったいどんな凄い歌詞なんだ?」と気になってその歌詞を読みに行ったわけです。

 

で、読んでみたところ 

……これ、めっちゃ岡崎泰葉っぽくない?!?!

と思いましたw

 

琴葉さんのソロ曲なので当然琴葉さんのことを歌ってるのだろうとは思うのですが、それにしてもずいぶん馴染みのある感じだな?!と。

こう…自分の意志を探してる感じとか、もうそのまんまじゃない?!みたいな。

(※岡崎泰葉については未履修の方がほとんどでしょうから、とりあえず一人の泰葉Pがそう思ったということだけで大丈夫です)

 

要は、ものすっごくシンパシーを感じさせられたということです。

…まあ、衝撃の方が印象的過ぎて歌詞の細かい内容はほとんど覚えていないのですが!

とはいえ、間違いなくその歌詞を目にした時点で「この琴葉さんの話を読んでみたいぞ?!」となったわけなのであります。

 

 

というわけで、そんな経緯で田中琴葉さんの感想を書くことになりました。

単純というか勢いというか、若干見切り発車な気もしますが、どうか温かく見守っていただければ幸いです。

 

また、「シルエット」の歌詞については記事の最後にまた触れますので、よろしければどうぞお付き合いくださいませ。

 

体験前の印象について

 

実際の体験に入るその前に、まず体験前の田中琴葉さんの印象について箇条書きしていきたいと思います。

 

  • 委員長っぽい性格?
  • 野球を禁止している
  • 演技派らしい
  • フェンシングをするらしい
  • わりとラブ強めらしい
  • 声優さんが一時お休みしていた
  • 所恵美さんやエレナさんと仲がいいらしい

 

こんな感じの印象です。

 

…いやまあ、分かってましたけど、ほとんど「らしい」になっちゃいましたね。

ほぼほぼなんも知らないというのがバレバレです。スミマセン。

 

桃子の時は事前にちょっとだけミリシタで触れていたので、そこから多少書けるところもあったのですが、琴葉さんに関しては完全にハプニング的な出会いと勢いなので、事前の情報はほとんど持っていません。

知っている情報の大半が二次創作でよくネタにされていたものといいますか。見ての通りの「にわか」という感じです。

 

曲もほとんど聞いたことがなく、唯一聞いたことがあるのが「ラスト・アクトレス」です。

それも聴いたきっかけが「なんかイベントのボーダーがヤバかったとかで名前を聞いたことがあった」という、曲自体には一切関係がない始末。

筆者の中で、なんとなくよさげだったミリオンの曲を試聴して適当に買っていた時期がありまして、その時に軽率に買った曲の一つなのです。リズムがなんとなく好きでした。

 

 

といったところで、体験前の印象はこんな感じになります。

 

…なんといいますか、ここまで事前の印象が無い体験は初めてなので、けっこうドキドキしてきました。

桃子の時も実際はほとんど知識がありませんでしたが、琴葉さんはそれ以上に知識が無いので、ほぼ全てが初体験ということになりそうです。楽しみ。

 

 

それでは、ここから実際の体験に入っていきたいと思います。

なおこれまでの体験記事と同様に、琴葉さんに関してもミリシタで無理なく追える範囲で追っていきたいと思います。予めご了承ください。

 

実際に読んでみた感想

 

今回読んだのは以下のコミュと曲です。

 

  • メモリアルコミュ
  • ジレるハートに火をつけて
  • 朝焼けのクレッシェンド(メインコミュ)
  • リフレインキス
  • シルエット

 

メモリアルコミュ編

 

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まず初めにメモリアルコミュを読んできました。

 

で、そこで第一に思った感想は「えらく順調に進んで終わったな?!」ということでしたw

なんというかこう…問題らしい問題も特に起こることなく、たとえ課題にぶつかるにしても、それもすごく真っ当に解決されていたというか…逆にビックリしましたね?!

もちろん「歌もダンスも演技も評価が高い」という説明はあったものの、それにしてもスルスルと進んでいた印象でした。

 

筆者が普段からデレのアイドルのコミュを読んでいたり、あるいは以前読んだミリシタのコミュが桃子だったからか、ここまですんなり進んでいくコミュは逆にショッキングでしたw

所々「考えすぎてるかな?」みたいなとこはありましたけど、基本的には順調に課題をクリアしていく様を眺めさせてもらっていたといいますか。

正直、琴葉さんみたいに頭で先に考えてしまうキャラがここまで上手く進んでいくとは思ってませんでした。筆者の歪んだ思考が露わになった気がしましたね…

 

 

ただ一方で、やはり邪推してしまうところもあります。

言うなれば、「ここまで特に大きな山もオチもない話になっていること自体が、彼女のキャラクターを反映したものなのだろうか?」といった感じのことです。

要は「これ、わざとやってるのか?!」ってことですね。

(あくまでも邪推なので、話半分の感想として読んでくださいw)

 

というのも、琴葉さんのコミュを読んでいて目についたのが「エゴの主張の希薄さ」というところなんですよね。

もしかして、そういう希薄さがもたらすものを示唆した結果が、今回のようなそこまで大きな問題の起きない構成だったのかなーと思ったわけです。リアリティを加える的な?

 

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琴葉さんの言葉には「みんな」とか「予習」とか、あるいは「ファンのために」とか、どこか周囲の出来事を土台にして考え始めるところが見受けられます。

要するにそれは「いい子」だってことなんですが、一方で「自己主張」という意味では弱みを感じさせられるところでもあります。

 

そして主張の少ない物語は、それ自体が何についての話なのか分かりにくいものです。

もちろん、他の誰でもない田中琴葉を見せるんだってプロデューサーの言葉はありましたけど、そこについても具体的なところまでは話されていませんでしたし。

なので、最後まで読んでもこのコミュがどこに向かおうとしてる話なのか、あまりピンとこなかったところが個人的にありました。

 

とはいえ、運営が意味もなく話をボヤっとさせるとも思えません。

そうやって筆者が色々考えて出した結論として、今回のコミュにおける「まだ何事も起きていないように見える状況」は意図してつくられたものであり、それ自体が田中琴葉さんのキャラクターを反映したものなのだろうか?と思ったわけです。…メタすぎる読み方だとは思いますが!

 

そういった経緯もあって、筆者は今回のコミュに対してある意味で不気味なものを感じたりしてました。

何か大きな問題が見過ごされているような、あるいはこれから何かが起こってしまうような、そんな気配を感じさせられてしまったわけです。

なんというか、なまじ琴葉さんの能力が高いせいで目先の問題をクリアできてしまうことも余計に心配になるというか…まあホントに邪推は邪推なんですけどw

 

もちろん、もしかするとそういったコミュ等に対する懸念の発露が「シルエット」の内容なのかもしれませんが、なんだかんだで現時点ではただのボヤっとした印象の話です。

とりあえずは、そんな不穏な雰囲気を味わいつつ、楽しさも感じながら琴葉さんのお話を読んでいきたいと思います。ワクワクしてきましたね!

 

 

で、それはそれとしまして、せっかくなので筆者の担当の岡崎泰葉との比較も書いておきたいと思います。

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個人的に、岡崎泰葉と琴葉さんの間で一番違っているところは「今の自分を情けなく思っているかどうか」だと感じました。

 

琴葉さんを見ていると、「周囲を見て自分の意見を考えているところは岡崎泰葉と似ているなぁ」と思わされたりします。

無意識に周りの期待を感じ取ってしまっているところなどは、なぜか胸が痛くなったりもしますw

 

ただ一方で、琴葉さんの場合、彼女はそういった自分自身に対して特に劣等感や窮屈さを感じていないように見えました。

すなわち、琴葉さんに関しては「エゴの主張が少ない自分に対する葛藤」というものがほとんど見られないというか、そもそも問題とすら思っていないように見えました。

 

岡崎泰葉の場合ですと、彼女は自分自身の自己の希薄さを情けなく思っており、そこから自分は抜け出したいという思いが強くあったりするのです。初期の彼女は特にそこが顕著でした。

しかし、琴葉さんはそういったような考えをほとんど持っていないように見えました。そこが一番違うところだなーと思いましたね。

 

これはあくまで推測なのですが、おそらく田中琴葉さんはエゴの主張をそこまで求めらずに育ったのではないかと感じました。

つまり、ある種伝統的な雰囲気のお家といいますか、役割を全うすることで自己を認められるような環境で育ったのではないか、ということです。フェンシングってのもなかなか高貴な感じしますし。(偏見)

そういったようなお家で育った上で、さらに演劇というものに憧れていたのなら、そこまで自己の主張をせずとも自己肯定ができるのかもしれないな、と思いました。

 

…なんといいますか、今後の琴葉さんがどうなっていくかは分かりませんけど、どんな形であれ自己肯定さえできれば幸せって感じもしました。

個性を尊重するとか、あるいはアイデンティティが~なんてことが言われて久しいですが、伝統や役割を全うする生き方があってもいいよな…みたいなことを思いました。劇場に生きるミリオンならではって気もしますね。

 

…まあ、ホント琴葉さんのお話が今後どうなっていくかは分かりませんけどね!!

ここからまだまだ読ませていただきたいと思います。

 

ジレるハートに火をつけて編

 

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続いて、イベント「ジレるハートに火をつけて」のコミュを読んできました。

 

前回の桃子と同様に「琴葉さんの感想書くならどのコミュ読んだらいい?」とデレミリ兼任のPに聞いたところ、このイベコミュの名前が最初に挙がりました。

なんでも種田さんが復帰してすぐのイベント?だったらしいです。(間違ってたらゴメンナサイ)

ただその兼任Pの記憶では、合流時になにかしらのコミュがあったとかなかったとかって話だったのですが、筆者が探してもそのコミュは見つかりそうになかったので今回のコミュをそのまま読むことにしました。

まあ存在しない記憶的なアレだったかもしれませんし、とりあえずこの記事では気にせずざっくりと行きたいと思います。予めご了承くださいませ。

 

 

というわけで、実際にコミュを読んできました。

 

そこで筆者が一番強く感じたことは「納得感がすごい」ということでした。

 

「そりゃそうなるよね!!」というような感覚といいますか、あまりにも「なるべくしてなっている」というような展開で、ものすごくスルスルとお話が入っていく感じがしました。

メモリアルコミュで感じていた琴葉さんのパーソナリティからしっかりと筋道が立っていたというか、とにかく話が飲み込みやすかったです。さすがにしっかりしている…

 

 

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今回のコミュのお話は、ある意味で琴葉さんのような人間にとっては必然の出来事が描かれていたように思えます。

すなわち、周りに合わせて「いい子」でいようとすると実際どんなトラブルにぶち当たるのか、という話です。

 

そう言った意味で、今回のコミュのようなトラブルはたまたま今回起きてしまったというだけで、琴葉さんが琴葉さんである限り、いつどこで起きてもおかしくないような出来事でもあったと思えます。

 

 

まあそんなわけで、具体的なコミュの内容についてお話ししていきます。

 

まず、あくまで筆者の感想ではありますが、今回のコミュにおけるトラブルの根本的な原因は、琴葉さんの「迷惑をかけてはいけない」という気持ちであったように思います。

”かけたくない”ではなく、かけては”いけない”というところがミソで、琴葉さんは結局のところ相手を見ているようで自分を見て自分を縛っていただけ、という感じでした。

 

今回の琴葉さんは目の前の仲間が自分に向けている信頼よりも、自分が「いい子」であり続けることを優先してしまったように思えます。

プロデューサーや一緒にやる仲間がどう考えているのかではなく、ただただ自分が迷惑をかけないことだけを考えているようでした。

メモリアルコミュのときからそういうところはありましたけど、言ってしまえばそれは独りよがりな考え方ですし、そりゃあ恵美にも怒られるよって話です。

 

実際、これは本当によくある話なんだろうなと思うのですが、そもそも琴葉さんのように「いい子」や優等生であろうとする気持ちというのは、他人を気遣っているようでほとんど自分の事しか見えていないものです。基本的に元が善意なだけに皮肉ではあるのですが。

色々と理由はあるにせよ、「いい子」というのは何かしら本人の目的があってなるものですから、それ自体は全然思いやりとかではないわけですね。

 

「いい子」でいるために誰よりも周りを見ているはずなのに、気づけば自分の事しか考えられてなかった…というのはなかなか受け入れがたいものですが、まあやはりよくある話ではあります。

…なんだか琴葉さんの話は胸が痛くなることが多い気がしますね?!

 

 

ただそれはそれとして、今回のコミュを読んで琴葉さんは本当に賢くて能力の高い人なのだなと思いました。

 

賢くて誰かの気持ちに気づいて応えられるからこそ、琴葉さんはいつの間にか誰にとっても好ましい「いい子」になっていったのだろうと思います。

結局のところ能力が無ければ他人の欲求に応えられず成功体験を積み重ねることもないわけですから、琴葉さんがあのようなパーソナリティになっていったのも、その高い能力と無縁ではないだろうなと。

そうやって考えていくと、琴葉さんにとって今回のような話は本当に避けられぬ悲劇というか定めというか………琴葉さん、良いキャラですねぇ!!!(悪趣味)

 

 

あと琴葉さんのキャラクターに関してもう一つ言うと、「なぜ今回みたいなことが起きたのか」ということについて琴葉さん自身から感想がなかった(ように見えた)ことはちょっと気になりました。

 

まあ最後に「みんな大好きだよ!」ってなるのはとっても美しいお話ではありますけど、やはり筆者にとって今回のお話はある種の必然だと感じていたので、そこを踏まえた上で何かしらの本人の振り返りがあってもおかしくないのでは…?と思ったりしました。(今後あるのかもしれませんけど)

…いやまあ、いくら18歳とはいえ、いきなりそんなことまで考えられたらヤバいよってのはごもっともなんですけど、それはそれとしてその辺ちょっと聞いてみたいな~って気持ちがありましたw

 

ただやはり、あくまで今回のイベントは灼熱少女のお話で、琴葉さん自身の掘り下げはこれ以上ここではやらないってことなんですかね?

まあそれはそれで今後のお話が楽しみになるところではあります。…沼の気配!

 

 

あとは最後に一つだけ。

 

恵美…お前めっちゃ良いやつだな?!?!

 

朝焼けのクレッシェンド編

 

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次にメインコミュの琴葉さん回、第34話「私らしいステージ」を読んできました。

 

で、読んでみたところ、筆者はこのコミュに対して2つの別々な感想を持ちました。

今回はその違った2つの感想についてそれぞれ書いていこうと思います。

 

 

まず1つ目の感想は、やはり「琴葉さんが琴葉さんらしく前に進めてよかったなぁ」というものです。

 

メモリアルコミュでもプロデューサーから言われていたように、「自分らしいところを見せる」というエゴの発露は、琴葉さんにとってどうしても必要なピースだったように思います。

そういった課題に対して、今回のコミュはすごく琴葉さんらしいやり方で向き合えていたなぁと感じました。

 

そのやり方の中で筆者が一番象徴的だと思ったのは、琴葉さんが自分らしい舞台を作ろうと考えた時に「まず他のメンバーがどうやったのかを聞いた」ということでした。

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過去に他の人が何をしたか調査するってのは極めて合理的な判断ではあるので、そういう意味では琴葉さんはただ定石を辿ったただけなのかもしれません。

 

ですが、やはりそういう定石から入るというのがまさしく「らしい」というか、「賢い人間のやり方」だなぁwと思いました。

琴葉さんのような人であれば、他のメンバーがやったことを眺めて要点を見つけ出すのも簡単だろうなと思いましたし、実際それを即座に見つけ出しておりましたね。話が早い。

 

またその上で、挑戦してみたいことがすぐに思い当たるというのも琴葉さんらしいなと思いました。

 

琴葉さんってエゴの主張こそ控えめだったものの、好きなものやこだわり自体はめちゃくちゃあるというか、エゴそのものはわりとはっきりしてる人ですよね。

アイドルへの憧れはもちろん、アイスとかフェンシングとか演劇とか、あとはしじみ汁とか。

そういった姿をここまで見てきていたので、琴葉さんから挑戦してみたいことがパッと出てきたのはわりと自然な流れのように思えました。

 

そんな感じで、今回のコミュは非常に琴葉さんらしく前に進んでいた気持ちのいいコミュでありました。

さすがにその子のためのコミュというのもあって、琴葉さん成分100%って感触でしたね。しっかりしてる。

 

 

ただ一方で、筆者が抱いたもう一つの感想は「琴葉さんの想像を超える事態には出会わなかったのだな」というものでした。

 

というのも、今回のコミュのコンセプトというか、ストーリーの中でプロデューサーがやらせたかったことってたぶん「今まで琴葉さんがほとんど主張してこなかったエゴを外に出させること」だったと思うんですよ。

「自分らしくやって欲しい」ってのがまさにそうですし、やっぱりアイドルとして自分の色を出してほしいってのはあったんじゃないかと。

 

もちろん、前述した通りそのプロデューサーの目論見はある程度成功したと思います。

琴葉さんは琴葉さんらしく、自分自身のパーソナリティを生かした公演をしっかりと作り上げることができた…ということは確かです。

 

ただ、筆者はそういった琴葉さんの姿を見た上で、今回の彼女はほぼ「今までの田中琴葉」にとどまっていて、彼女の想像を超えた驚きに出会うまでには至らなかったのだな、ということを考えていました。

なんというか、終わった後の琴葉さんがあまりにもお行儀の良いままだったというか、あまりにもいつも通りすぎるような気がしたわけです。

周りに感謝もするし、抱負も立派に語るし、やりたいこともやれた感じでしたし。あくまでも、琴葉さんの想定の範囲内に収まっていたような感じがしたんです。

 

でも、琴葉さんにとって「自分らしくやること」って実際はもっとイレギュラーな事態として受け入れられることなんじゃないかな?と筆者は思ってたんですよね。

そして、もしそうだったとしたら、実際にはもっと戸惑うとか言葉に困るとか、そういった多少本人の理解を超えたような姿があってもおかしくないんじゃないか…?と考えていたわけなんです。

 

なので、最終的に筆者の中で今回のお話はあくまでも小さな一歩的な規模の話だったのかなという印象になっていました。

本当に始まりも始まりの話で、まだまだこれからという話だったのかなと。実際、終わり方もそんな感じでしたもんね。

 

まあ、初めてのセンター公演の時点でそこまで大きな展開を望むべきじゃないというのは間違いなくありますw

全体の流れを考えても、1話の中で完結した成功体験を詰めなきゃいけないとかそういう事情もあったでしょうから、そこまで派手に葛藤や戸惑いをぶち込むわけにはいかなかったんだろうなって気はします。

なので、欲を言えばこういう感じのコンセプトで新たに3話ぐらいの尺が欲しい…と思ったりもしました。そういうのが…見てみたい…

 

 

というわけで色々書いてしまいましたけど、なんだかんだでアレコレ考えさせられてとっても面白いコミュでしたw

琴葉さん、気づけばつらつらと語らされて本当に危険なアイドルだな…

 

リフレインキス編 

 

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コミュの感想としては最後になります。

先日ちょうど開催されていた「リフレインキス」のイベントコミュを読んできました。

 

実は元々このコミュについて書くことは当初の予定にはありませんでした。

…だったのですが、ちょうどこの記事を書き進めている段階で開催が発表されまして。

報酬が琴葉さんならきっと琴葉さんを中心にした話をするだろう!それだったら読んだ方がいいよね!…というノリで書くことにいたしました。

 

またそれ以外にも、前回の桃子の記事での反省として「順調に楽しくやってる姿を見れていなかった」というところがあったので、そういう意味でも読んでみたい気持ちがありました。上手く楽しんでるところも見とかないと!

 

 

それでは、実際のコミュの話に参ります。

 

今回のコミュ、すごくキレイに纏まっていたというか、実に無駄なく高品質な出来栄えだったと感じました。

刺激たっぷりでドキドキする題材に、随所に挟まれる亜利沙のアクセント、志保の実直さとあどけなさ、海美のストレートな感情、そしてその中心で皆を導く琴葉さん。

どれを見ても隙のない、非常に巧みなお話であったように思います。とても良いものでありました。

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(本日のハイライト)

 

そして今回のコミュは琴葉さんがランキング報酬ということもあってか、琴葉さんの良い所が溢れんばかりに発揮されていたように思います。

琴葉さんの持っている真面目さや堅実さが空回りすることなく効果的に機能していたといいますか、押さえるべきところを的確に押さえていた琴葉さんの采配が冴えわたっているように見えました。こういうところが見たかった!!

…変な話、物語の中で堅実さがまともに評価されることってあんまりないよなーと個人的に思っているところがあったので、そういう意味でも今回のお話は特に嬉しいものがありましたね。

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(理解の早さも随所で発揮されておりました) 

 

加えて、やはり前々回で「灼熱少女」のコミュを読んでいたからか、自然とリーダーの役割をこなしている琴葉さんの姿に感慨深くなっていました。

気負うこともなく、未熟な自分に負けることもなく、ただ素直に目の前の課題に向き合えていたのが印象的でしたね。

 

またその上で、ユニットの仲間やそれ以外のメンバーの力もしっかり借りられていましたし、本当に持てるものの全てを使って公演の成功を目指せているというような感じでありました。

なんといいますか、これぞ田中琴葉らしいリーダーの姿だ!!というところを存分に見せてもらえたような気がします。…これ、担当Pの人は相当嬉しかったんじゃないかな~と勝手に思ったりしましたw

 

 

とはいえ、今回の琴葉さんがここまで活躍できたのは色々と条件も揃っていたからなのかなとも思いました。

まず一つはやはりメンバーですね。琴葉さんと同じくらいあどけないメンバーで構成されていたというか、スタートラインが近いメンバーばかりだったのが功を奏したような気がします。

 

そしてもう一つは、曲の主張が強かったというところが大きいように思います。

というのも、そもそも琴葉さんのような人が得意としていることというのは、ずばり「求められることに応えること」だと思うわけですね。(良いとか悪いとかの話ではなく)

そしてその能力を発揮する上で一番好都合なのは、当然「求められているものがはっきりしていること」であります。

今回の「リフレインキス」は歌詞や曲の雰囲気が分かりやすくはっきりしており、それが上手く琴葉さんと噛み合っていたように見えました。

 

またその他にも、今回の曲は披露するにあたって「ある程度の技量が要求される」という点も重要だった気がします。

今回の課題は多くの人間にとって恥ずかしさやギャップのあるテーマだったということで、「ちゃんと読み取ってキッチリこなすこと」で十分評価が与えられるものだったんですよね。

なので、優れた頭脳によって解釈を十全にこなし、その上で他者のアドバイスから多くのことを読み取れる琴葉さんにとっては、実に適していた題材だったように思うわけです。

 

例えば、もし仮に今回のメンバーに琴葉さんよりも経験豊富(?)で恋や情熱に対して理解のある人間が居た場合、そこまで琴葉さんが中心になれていたかはやっぱり分からない気がします。

あるいは、曲そのもののテーマがありふれていて、誰にとっても難なく歌えるような造りだった場合でも、琴葉さんがリーダーとして活躍するのは難しかったんじゃないかと思います。(というか、それは逆に琴葉さん個人の話になってしまいそう?)

 

まあそういうわけなので、本当に今回は琴葉さんを話の真ん中に置くためにすごく考えられていたのだろうなと感じました。何から何まで、琴葉さんを活躍させるための舞台が整っておりましたね。

 

 

で、それはそれとして今回のお話は岡崎泰葉Pとしても感じるものがありました。

それはいったいどういうことかと言いますと、「やっぱめちゃくちゃ似てるなぁ~~!!」ということですw

 

なんというか、今回のコミュの流れを見ていて、「たぶんこれ岡崎泰葉がここにいても同じように進めただろうな」と思ったんですよね。

歌う曲の解釈をしっかりと詰めて、問題点をしっかり洗い出して、自分たちに足りないところは他の人から聞いて学ぶ…という流れは、(定石ではあるものの)めちゃくちゃ岡崎泰葉もやりそうだなと思いましたねw

ユニットメンバーの言いたいことや考えてることを敏感に察し、それに対処すべく言語化能力や演技力を駆使する辺りなんかは、本当にそのまんま泰葉も考えそうなやり方でした。

 

まあもちろん、筆者自身が岡崎泰葉Pということで無意識に似ているところをフォーカスしていた…というのはありそうですけど、それでもここでダブって見えるとは思ってませんでした。

ここまで読んできた中で「琴葉さんと泰葉は似てるところもあるけど、違うところもあるなぁ」と思い始めていたところだったんですけどねw

 

なんでしょうね。真面目なところというか、課題に対処する考え方が一致してるんですかね?

あるいは、物語を書く場合に出力される形が同じように出てくる構造なのか。面白いなぁ…

 

「シルエット」編

 

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そして最後に、今回の記事を書くきっかけになった「シルエット」を改めて聴き、そしてその歌詞を読んでいきたいと思います。

 

 

……あれ?!こんなに劣等感を前面に出した歌詞だったっけ?!?!

…と、けっこうビックリしましたw

 

確かに岡崎泰葉とのシンパシーを感じた記憶はありましたけど、ここまで自分のことを卑下してる内容だとは思ってなくて、正直かなり驚きましたw

なんというか、ここまで見てきた琴葉さんとはだいぶギャップを感じさせられたというか、こんなこと考えてたの?!となりましたw

 

まあもちろん、この曲はあくまで琴葉さんが歌っている曲というだけで、そのまま琴葉さん自身の心境を歌っているとは限りません。

歌詞にするためにある程度強調されたところはあるんでしょうし、ドラマチックにするために尖らせたようなところがあるのだとは思います。

 

とはいえ、それでも「シルエット」が琴葉さんのソロ曲として存在していることも確かです。これはいったいどの程度までこの歌詞を重ねていいものなのでしょうかね?!

なんというか、ミリシタで見た琴葉さんにこの歌詞をそのまま当てはめるのはちょっと違和感があるというか、琴葉さんがここまで自己否定や劣等感を強調する姿ってのはあまり想像がつかないところがあります。

まあ、可能性として無くはなかったのかもしれませんけど、「あったかもしれない田中琴葉さん」の域を超えるのは個人的にちょっと難しそうに思えるわけです。

 

ということで、筆者の中でこの曲の扱いは「実際に琴葉さんの身に起きていたかもしれない物語を演じる田中琴葉さんの歌」ぐらいのポジションに落ち着きそうですw

どうにもこう、本人の素を語るにしてもちょっと芝居がかってるような気もするんですよね。歌なのでこんなもんかもしれませんけど。

…まあ、あるいは「今まで何かを演じ続けてきたから芝居っぽく見えてしまう」ってことかもしれません。地獄!

 

ともかく、実際の田中琴葉さんとそのまま重ねるにはちょっと悲劇に寄りすぎてる感じがするなと思いました。美しいというか、エモーショナルなのはそうなんですが。

もし仮に琴葉さん自身を歌っていたとしても、実際はもっと色んな側面があるだろうなとも思いますし。あるいは、そもそも琴葉さん自身に重ねること自体がミスリードなのか…?分からない…琴葉さんが…(沼の気配)

 

あ。それはそれとして、思ったよりも曲調はキラキラしてましたね!

切なさがありながら、それでも小さな光が瞬いているような、そんな曲でもありました。最終的には前向きになる歌なんだなと。

また音の話でいうと、二番のサビが一番のサビに比べてずいぶんアンバランスなのもちょっと気になりましたね。この辺は変わろうとしてる段階の不安定さを表してるのかな?と思ったりしました(音楽の知識ゼロ)。

 

 

…と言った感じで、「シルエット」のざっくりした感想でした。

 

いやー……体験をすればもっと「シルエット」のことが分かるようになると思っていたんですが、むしろ分からないことが増えて混乱するとは思ってませんでしたw

今後メインコミュが追加されたときに新たな情報が増えることを期待したいと思います。ひっそりとお待ちしております。

 

おわりに

 

そんなこんなで、以上が田中琴葉さんを体験した感想になります。

…ずいぶん書いてしまった!!お付き合いいただき感謝です。

 

田中琴葉さん、実際に体験してみると思った以上に岡崎泰葉と通じるところがあって、なんだか嬉しかったですね。

 

正直、琴葉さんと泰葉は見た目から全然違うし、担当P同士もほぼ交流無さそうでしたし、何よりも琴葉さんはそもそも真っ当な女子高校生で、特殊な育ちの泰葉とは似ても似つかないんじゃないかと思ってました。

それでも今回随所で親近感を感じさせられていたので、体験はしてみるもんだなぁと改めて思いましたね。

なんなら、琴葉さんは年が近いぶん桃子よりも近しいものを個人的に感じたりしてました。泰葉は境遇こそ桃子の方が近いんですが、人間的な質は琴葉さんの方が近い気がするんですよね。

 

そしてまた、実は筆者はひそかに岡崎泰葉のキャラクターに対してわりと普遍性を感じているようなところもあったので、その感覚が今回の体験で多少肯定されたような気がして、それも嬉しかったです。

やっぱりみんなこういうキャラ好きなんだね!!よかった!!と思いましたw

 

 

そんな感じですが、本当にここまで読んでくださってありがとうございました。

 

いつかまたブランド同士でコラボする日が来たら嬉しいですね。

その時が来ましたら、ぜひまた一緒に楽しみましょう!