長富蓮実ちゃんを体験してきた岡崎泰葉Pの記事
はじめに
☆この記事は、アイドルのコミュやセリフを実際に読んで感想を書いてみようという記事です☆
体験記事も第24回となりました。
今回のアイドルは長富蓮実ちゃんです。
というわけで、長富蓮実ちゃんことはすみんです。
体験記事的にはCuが続投中ですが、この辺りは成り行きです。
そしてその成り行きと言いますか、まずは記事を書くきっかけの方からお話したいと思います。
今回はすみんの記事を書くことにした一番のきっかけは、ほぼほぼSSRが偶然来てくれたということです。体験記事的にはいつもの流れになります。
ただそこに加えて、筆者の担当の岡崎泰葉との接点が最近になって増えてきた、というのもあったりします。
一緒にボウリングをしたり、「揺蕩う星影」というユニットを組んだり、ついには一緒にスイーツ食べ歩きなんてこともしてましたし。かなりの急接近ですよホント。
はすみんはGBNSで絡みのある松尾千鶴とも接点が多いですし、気づけばだいぶ近い位置に居るようなアイドルの一人になっています。
そんな折にはすみんのSSRがちょうどよくいらっしゃってくれたので、「ぜひ書こう!」と思ったのが今回の記事というわけです。
そんな感じではありますが、よければどうぞおつきあいくださいませ。
体験前の印象について
まず体験前の長富蓮実ちゃんの印象を箇条書きしていきたいと思います。
- 昭和的アイドルの16歳
- 親衛隊がついているらしい
- 元ネタのあるセリフが多い?
- 母の影響か何かで昭和アイドルに憧れているらしい?
- 意外に我が強そう
- 熱心なPがいる
- 銀河鉄道っぽいSRからの天冥公演が壮絶
こんな感じの印象です。
はすみんに対するイメージで一番強いのは、まあ「昭和」ですよね。
それもアイドルに限ったことだけではなく、はすみんは昭和という時代の空気そのものも好きなのかな?という感じがしています。
どういう経緯があってはすみんがそう思うようになったのか詳しくは知りませんが、今現代でそれを貫くというのもなかなかに強い意志だな…という感触はあったりします。
そしてまた、最近シンデレラガールズがコラボした「ゾンビランドサガ」に出てくる紺野純子を見てはすみんを思い出すことがままあります。
純子が口にする昭和アイドル的発言がそのままはすみんの特徴を表している…というだけではなく、純子の持つ信念や哲学がまさしくはすみんの憧れるものなのかな?みたいな感じがしているんですよね。
ゾンサガもシンデレラも作ってるのはサイゲなので、サイゲの中にそういった昭和アイドルの良さを信じる人間がいる…のかもしれませんね?
あとはこう、泰葉や千鶴がはすみんと絡んでいるのを見ていて思うのは、はすみんってかなりアドバイザー的な役割をしているというか、誰かの助けになろうとしている姿が目立つ気がします。
正直昭和アイドルとそういう誰かを助ける姿って(個人的に)あまり結びつかないんですが、そこもしっかり繋がってる部分だったりするんですかね?
昭和は時代背景的に頑張ってる人を応援する歌が多かったのかもしれませんが、実際のところどういう経緯があるのか、その辺も筆者はよく分かってません。
また、そんな風にはすみんのイメージについて書いていると、「いったいどこまでが昭和アイドルを踏襲した部分で、どこからが長富蓮実の個性なのか?」ということを考えてしまうところもあります。
はすみんの為す行動のどの辺が昭和アイドル的なものに由来していて、逆にどの辺がはすみん個人の意思や性格なのかってのは、外から見てるとあまり区別がつかないわけです。
言い換えると、はすみんが憧れてなろうとしているものと、はすみん本人の個性はどういう関係になっているのか…みたいな感じですかね?
まあこの辺は実際に体験して読むしかないと思うので、そういう意味ではけっこう楽しみな部分です。
…といった感じで、はすみんの体験前の印象はこんなところです。
この後は実際に体験した感想を書いていこうと思います。
なおこれまでの体験記事と同様に、はすみんに関してもデレステで無理なく追える範囲で追っていきたいと思います。予めご了承ください。
実際に読んでみた感想
今回読んだのは以下のコミュやエピソードです。
- N・キャラコミュ
- SR【コール・ミー・メイビー】
- SR【まわって♪メモリー】
- SR【憧れのメドレー】
N・キャラコミュ編
まずはキャラコミュとNのセリフを読んできました。
そこで一番初めにビックリしたことがありまして、それは「想像以上にネガティブと向き合わせているんだな?!」ということでしたw
いや、ぶっちゃけた話、はすみんみたいな子のストーリーって「よく分からんけどすごい!」って評価されるような「優しい世界」のお話なのかな?って思ってたんですよ。キャラコミュとかは特に。
そこをこう、「古臭い」というネガティブな感情を、真っ先に前提として突きつけて来たのがすごいなと。
「古臭い」というのは、確かに筆者のような外の人間がまず最初に抱きがちなところだとは思うんですが、ちゃんとそこに正面から向き合わせるんだ!みたいに感じました。
その甲斐もあって、キャラコミュの話はえらく共感させられたというか、世界にスッと入れた気がしました。全然ふわふわしてなくて、ガッシリ捕まえられた感じがありました。お見事!
またそれらに加えてもう一つ印象的だったのは、これまで筆者が読んできたCuのアイドルの中でもはすみんは際立って自分のことをよく分かっている子であったということです。
あくまで筆者の少ない体験の中の話ではありますが、Cuのアイドルってそこまで自分のことを把握していないイメージがあるというか、そもそもそういう自我ってものに意識が行ってない子もけっこう見かけるんですよね。良くも悪くも自然体といいますか。
なので、ここまで譲りたくないところがはっきりしつつ葛藤してるCuの子ってのはかなり珍しいなと思いました。
自信が無くて迷ってる子なんかはわりといますけど、明らかに結論が決まった上で迷ってる子ってのはCuっぽくない印象がありました。
まあ頑固なところとかだと、紗枝はんとかは近いですけどね。でも紗枝はんは正直あまり葛藤とかしないところがあるので、そこともやっぱりちょっと違うなーと思いました。
…といった感じでバーッと最初に書いてきましたが、要するにはすみんはこんなにもドラマな子だったんだなってことが言いたいんですよ!!
実際、こうやって体験するまで、はすみんって堂々と我が道を貫いているように見えてたんです。もっと天然で鈍感で、強く我を押し通す感じなのかと。
もちろんキャラコミュ3では実際我を通してトラブルになりかけているところはありましたけど、それも決して堂々と気後れせずってわけでもなく、迷いながらって感じでしたし。
はすみんは一見すると今現代では完全に違和感のある恰好や振る舞いをしていて、ある意味見る人を遠ざけるような見た目をしているのに、それでもしっかり見る人が共感できるような心理や物語があったんだなと思いました。…言い方は失礼な感じになって申し訳ないですけど!
そしてなんというか、そういうはすみんのキャラクター性そのものがまさしく「見た目は古いけど今現代でも共感を集めるもの」って感じもしました。
…まさかこんな風に親身にさせられるような子だとは思ってませんでした。さすがに熱心なPがついているだけはある。
で、そんなドラマチックなはすみんですが、そこでもう一つ個人的に思ったことがありました。
それは…「もっと君の好きな清純派アイドルについて語ってくれないか?!?!」ということです!w
はすみん、セリフを読んでいる限り、古き良き清純派アイドルについてもかなり「語る」タイプの子っぽいんですが、ここまでNやキャラコミュを経てもほとんどその実際の内容について語られてないんですよね。
すなわち、いったい清純派アイドルのどういうところが魅力的なのかとか、はすみんはそういったアイドルのどういうところに憧れてるのかとか。そういうところが全然語られてないんですよ!!!
昔のアイドルがどういう風に活動してたとか、匂いとか雰囲気とか、あるいはどういうこだわりを持ってたとか、そういう話はしょっちゅう出てくるんですけどね。
ただやはり、そういう清純派アイドルのどういう部分が好きだったのか?!ってところが全然出てこなかったので、もうそこが気になって仕方なかったですw
もちろん、筆者がそこを熱心に探ろうとしているのにもちゃんと理由がありまして。
というのも、おそらくそういったはすみん個人が感じている魅力こそが、今現代にも通ずる清純派アイドルの魅力なんじゃないか思うからなんですよね。
今現代で清純派アイドルををやるって、単なるオマージュやパロディだけではないのでは?!もっと抽出できるんじゃないか?!って筆者は考えてしまうわけです。
本編を例に出すと、キャラコミュ2で今流行りのアイドルが昔のアイドルソングをカバーしたのを聞かせているシーンがあったじゃないですか。
あのシーン、筆者はある意味で「昔のアイドルの良さを伝えることと、昔の姿をそのまま見せることは違う」ということを暗に伝えているように感じたんですよね。
はすみんはきっと昔のアイドルが纏っていたもの全てが好きなんだとは思いますけど、もしも本当にそのまんまでいいのならはすみん本人がアイドルになる必要なんて無いはずなんです。布教するだけの人でもいいはずなんです。
でもはすみんはアイドルになりに来たわけで、それはきっと彼女が昔の清純派アイドルが持っていた「何か」を今の人たちにも伝えたいと考えているからだと思うんです。そしてそれを筆者はもっとアレコレ語って欲しいな、と感じていたわけです。
キャラコミュ4で実際にプロデューサーが言っていましたが、きっとはすみんが感じた「何か」に対する熱意は今の人たちの心にも届くだろうと思いますし、そのためにもどんどん語っていって欲しいよなーと!
ただまあ、そうは言ってもこれぐらいのことは当然既に考えられているでしょうから、あまり心配はしていません。
これからまだまだはすみんを読んでいくので、そこでいくらか語られているといいなーと期待しております。楽しみ。
…既に語られてて見逃してたらゴメンサイ!
キャラコミュやNだけで既に長くなっちゃってますが、もう一つだけ。
Nの特訓コミュのこの場面についてです。
これ、まんまゾンビランドサガで純子と愛がぶつかってたところでしたけど、まさかこういうところまで共通してるとは思わなかったですw
そしてまた、このはすみんのセリフ、岡崎泰葉Pとして面白いなと思ったんですよね。
というのも、実のところ岡崎泰葉という人間は「完璧な姿をファンに見せなくてはいけない」という考えが強かったんですよね。良くも悪くもプロ意識が高い、というアレです。
はすみんが登場していた岡崎泰葉のスシローコミュも、まさしく泰葉のそういった前提から来る話でしたし、決してみんなが皆「見せても許される」と思っているわけではないだろうな、というところが泰葉Pとしてあったわけです。
(参考記事)
…とまあ、そんな感じの意識が頭にあったので、今回のこのはすみんのセリフはすごくはすみんの個性が際立っていて面白いと感じてましたw
ゾンサガの純子もそうでしたけど、清純と言うのはある意味で傲慢と隣り合わせなのかもな…ということを感じたりしてました。(悪く言いたいわけではなく、筆者はこういうのも大好き)
もしかすると、はすみんの「今のアイドル」に対する見方も注目するところだったりするんですかね?その辺も今後がちょっと楽しみです。
コール・ミー・メイビー編
次にSR【コール・ミー・メイビー】を読んできました。
…で、まず最初に言及しておきたいんですけど、はすみんってめっちゃこう…ラブですね?!
セリフの元ネタが往年のラブソングばかりだからか、言ってることがほとんどラブに関することになってるんですよね。なんということだ。
蓮実さん!!清純派はどうしたんですか!…とツッコみたくなるくらい、セリフがラブに溢れておりました。元が元だけに仕方ない部分はあるんでしょうけどw
はすみんの哲学的にプロデューサーさんといちゃつくことはオッケーなのか、あるいはその辺は無意識なのか?!w
謎は深まる。
それはそれとして、やはりこのSRと言えば特訓後の絵柄ですよね。ホント好き。
レトロポップとダイヤル式の電話という、素晴らしく長富蓮実なこの姿。初めてモバマスで見た時からずっと好きです。
…ただ、特訓後のセリフが半分ぐらい元ネタありのセリフだったのは面食らいましたw
いくら使いやすいからって、こんなにパロディばっかなことある?wってなりましたね!
また余談ですが、このSRの元ネタを検索したときに、担当Pの方がはすみんのセリフの元ネタをまとめてらっしゃるのを発見しました。熱量がすごかったです。
そして、既に色々書いてしまいましたが、実はこのSRの中で筆者が一番印象に残ったのは特訓エピソードでのやり取りでした。
キャラコミュでも似た感じのがありましたけど、やっぱり「好きなものを好きでいさせてあげられた」ってのは嬉しいものです。
それもこう、ある意味では皮肉かもしれませんが、はすみんの趣味が一見受け入れられ難いと理解しやすいからこそ、力になれて良かったと思わされるところもあります。
そしてなんと言いますか、はすみんが好きなことしている姿を見ていると、こちらの支えに応えてくれたような気にさせられるところがありますね。
傍で見ている我々の「好きなものを貫いてくれ~!!」って気持ちを受け取ってもらえたような感覚になるといいますか、それ故に没入感も生まれてくるというか。
この辺はホント、はすみんが自分の好きなことをハッキリさせてるからってところもあると思います。見ている側も「これをして欲しい!」って思いやすいんじゃないかと。
まあもちろん、はすみんはただ自分がやりたいようにやってるだけで、なんだかんだプロデューサーが居なくても自分の好きなことを貫いていたかもしれませんけどね。
ただそれでも、「もしかしたら何かしてあげられてたのかもしれない」って気にさせてくれるのは、長富蓮実というアイドルの大きな魅力的だなと思いました。プロデュースし甲斐がある感じです。
まわって♪メモリー編
続いてSR【まわって♪メモリー】を読んできました。
このSRはシンデレラキャラバンの報酬でしたので、同時に実装された営業コミュの方も読んできました。
まずは営業コミュのお話から。
……なんかめちゃくちゃいい話でしたね?!?!
はすみんの揺るぎないこだわりが、沙紀ちゃんのアーティスト魂と美しくマッチしていて、最高に熱いコラボレーションが生まれておりましたね?!
はすみんのこだわりはある種美学とも言えるものでしたし、以前から沙紀ちゃんのようなタイプと相性が良いとは思ってたんですよ!めっちゃよかった~
なんと言いますか、はすみんはわりと初期のころから自分自身を異端だと考えてるところがありましたけど、それでもちゃんと今回みたいに伝わる人には伝わるんですよね。
なので、やっぱりそのためにも語りってのは必要だと思うわけですよ!どんどん語ってはすみん!
それこそ沙紀ちゃんなんて、自分のアートに対する哲学とかめちゃくちゃ語るじゃないですか。
今回みたいな沙紀ちゃんとの邂逅を経て、はすみんがもっともっと自分の好きなものを色んな言葉にしていって、そこからいっぱい自信つけてほしいな~なんてことを思いました。
…というか、ここまで来といて今さらですけど、はすみんって好きなものはレトロとハッキリしてるのに、それに対しての自信は無いんですよね。受け入れられなかったエピソードとかがたくさんあるんでしょうけど、なんだか不思議な感覚です。
まあ、もちろんそういった葛藤があるからこそリアリティを感じられてるところもあるんですけど、好きなものがもう分かってるのに迷っているのって何だかもったいないなと思いました。
なので、やっぱりそれこそゾンサガの純子みたいに個性やこだわりを叩きつけるような展開があってもいいなーって気がしました。…筆者の趣味は多分に含まれているとは思いますが!
まあそれはそれとしまして、本編のSR【まわって♪メモリー】の方にも参ります。
まず今回のSR、セリフを読んでめちゃくちゃビックリしたんですけど、この特訓後の舞台長崎だったんですね?!
そして長崎と言えば…そう、岡崎泰葉の出身地ですね?!?!
このSRが出たときに一緒に泰葉が報酬になってたのはそういうことだったのか…?!みたいな困惑を抱いておりましたw
まあそんな余談はいいとして、今回のSRはわりとこれまで通りのはすみんでしたね。
「パロディだったら何言ってもいいと思ってませんか?!」ってところも含め、まあこれまで通りでした。ラブ!
あえて言うならば、絵柄の逆光も相まって「未来に向かっている」ってニュアンスを感じました。
この辺はデレステでのイベントで新規絵が出るときのパターンに共通してる気がしますね。芽衣子さんの時とかも似たような感じでしたし。
…そして、ここまではすみんのセリフを読み続けている中で、筆者はある問題に陥っていることに気づいてしまいました。
それは……「なんか良いこと言ってる感じのセリフだけど、これは元ネタのあるやつなのか?!それともオリジナルのやつなのか?!」という問題!!!!
はすみんはパロディに限らず、そもそも詩的な表現を好んでいるようなところがありまして、それもあって大事な気持ちを伝えるセリフも自然とポエミーな感じになっているわけです。
…が!その結果として、見ている側は「これは素の本心なのか?!あるいは歌詞のパロディを楽しんでいるのか?!」という困難にぶち当たってしまうのです!!(主に筆者の中で)
はすみんのことを知りたいと思えば思うほど、元ネタがあるかどうかを調べずにはいられなくなるというわけです。なんということだ。
それに気づいてしまってからは有志のパロディ一覧をいちいち確認してしまう始末でございまして、なんとも忙しない感じになっております。
筆者本人が今回そんな有様だったので、歴戦の長富蓮実Pはいったいこの辺をどうやって解決しているんだろうな…とよく分からない感じに思いを馳せておりましたw
憧れのメドレー編
なんだかんだで最後になりました。SSR【憧れのメドレー】です。
今回はさすがに節目のカードということで、欲しいところに欲しいものが来たという部分もありつつ、はすみんのこれまでの流れを総括したようなところが多々ありましたね。
ただ、今回そんな中で筆者が最初に抱いた感想は、「難しい!」というものでした。
どういう事かといいますと、端的に言ってはすみんが「保持しようとしている」のか、あるいは「前進しようとしている」のか、その辺りが分からなくて混乱しているところがあったのです。
順に説明していきます。
まず「保持しようとしている」というのは簡単で、いつも通り昔のアイドルを踏襲した振る舞いをしたり、特訓後のような舞台でカバー曲を歌うということです。
これはわりと初期の頃から想像しやすい到達点というか、今回のようなSSRなら絶対やっておくべきシーンだったと思います。納得感もかなりありました。
で、問題はもう一方の「前進しようとしている」という部分です。
ここが筆者にとって割と難しかったところで、今回のはすみんって「私だけのアイドルソング」とか、「私も伝説になる」とか、「自分の言葉で」っていうようなセリフを要所要所で言っているんですよね。
これらの他にもたくさん「私が」ってセリフがあって、もう明らかに「自我」ってものをプッシュしてきておりました。
正直なところ、ここまで読んできた中で、筆者ははすみんに対してそういう「自我」ってものを求めるべきではないのかもしれないと思っていました。
なぜなら、「長富蓮実のやりたいこと」ってのがもはや「復刻」に近いものだと感じていたからです。
もちろん、昔の清純派アイドルが好きだってのは間違いなく長富蓮実本人のエゴであり、そこに確かな意志は存在しているはずです。
ただ、その一方であまりに「清純派アイドルらしくあろう」という熱意が凄すぎて、筆者は逆にその熱意を以って長富蓮実のエゴを隠すべきなのかなという考えに至っていたんです。
すなわち、長富蓮実の意志を尊重しようとすればするほど、彼女本人の意志を呼び起こそうとするべきではないのかもしれない、と思っていたわけです。
「長富蓮実の好きなこと」と、「16歳の少女である長富蓮実という人間を生かすこと」のバランスが、もう非常に難しい!!となっていたんです。
それだったらもう、「はすみんはそういうアイドルじゃないんだな」と考えることにした方が良いと思っていました。今回のSSRを読むまでは。
今回のはすみん、先にも述べましたが、やたら「自分自身」を出すことに言及しておりました。
まさかそういう感じで来るとは全く思っていなかったので、実際解釈するのに相当迷いました。
アイデンティティとか自分らしさとか、そういう話は元々筆者は大好きなんですけど、果たしてはすみんの話はそういう方向に持っていっていいのか…?みたいな葛藤を感じて続けていたのです。
しかし、最終的にこういった葛藤に関しては特訓後の親愛MAXのセリフで解決しました。
考えてみれば単純な話で、つまり長富蓮実の話は二つあったんだなと思いました。
彼女が大好きな世界を大切にするという話がまずあって、そしてもう一つ彼女自身についての話というのが別にあるんだなと。
そんな風に同時に二つの物語や未来が並行している、ということのようでした。難しく考え過ぎてましたね!
そしてそういった解釈に行き着いた結果、きっと長富蓮実は大切なものを守りながら彼女らしいアイドルを作っていくのだな、と思いました。
「懐かしくて新しい」という言葉は、まさしくそういったはすみんの姿をよく表しているなと感じます。
そうやってどんどんアイドル長富蓮実が進化していった日には、いつか「今のアイドル」よりも新しいアイドルになるのかもしれませんね。ロマンだ!
そして最後にはなりますが、先の親愛MAXでの演出を見た後に以下のセリフを読んで、改めて今回のSSRが「始まり」であるということを理解させられました。
特訓後のステージで一つの夢を叶えたアイドル長富蓮実。
そこから始まっていく伝説の行く末を、今後も担当Pさんの傍らでそっと見守らせていただきたいと思いました。良いSSRでした。
おわりに
というわけで、長富蓮実ちゃんの体験記事でした。
いやー、なんというか、かなりワクワクする気持ちのいい物語でした!!
もちろん今後はすみんがどんな物語を辿っていくのかは未知ですが、ものすごく期待の持てるお話だと思いました。素敵でした。
しかしまあ、体験する前は本当にただ「昭和っぽいことをしている」ってイメージしかありませんでしたけど、ここまで地に足の着いたストーリーだったとは!
たとえ自分の好きなことが分かっていても、それが周りに受け入れられないと人間は迷うもんだよな…ということがひしひしと伝わってきてました。
アイデンティティというものの難しさが何重にも織り込まれていたような気がします。
やっぱり熱心な担当さんがついてる子には、ちゃんとそれだけの理由があるんだなーと改めて思いましたね。体験して本当によかったです。
そんな感じで長くなりましたが、今回の記事はこの辺りで。
読んでくださってありがとうございました。