市川雛菜をシンデレラの岡崎泰葉Pが体験してきた記事
はじめに
☆この記事は、アイドルのコミュやセリフを実際に読んで感想を書いてみようという記事です☆
体験記事は第26回目となります。
今回のアイドルは市川雛菜です。
というわけで、前回の琴葉さん記事に続き他マス体験記事でございます。
そしてご覧の通り、今回の記事はシャイニーカラーズのアイドルで書いていきます。
そう!巧みなテキストでオタクたちが狂い倒していると話題のアレ!あのシャニマスです!
なぜ市川雛菜について書くのか?!
今回の記事で体験するアイドルはノクチルに所属する市川雛菜になります。
ただやはり、「デレの岡崎泰葉の担当Pがなんで雛菜?」とは思われるんじゃないかと思います。
以前ミリオンライブで書いた時と違って「岡崎泰葉との共通点」も特になさそうですし、なぜ雛菜なのか?
…察しの良い方は既にお気づきかもしれません。
そう……中の人(CV)が岡咲美保さんだからですね!!!!!!
…え?いや、読みが「おかさき」だから…岡崎(おかざき)泰葉Pが…はい…
…もうちょっとだけ詳しい話をしますと、まず単純にシャニマスのオタクたちがいつも楽しそうだったので、体験記事を書いてみたくなったというのがありました。
そこで「誰の記事を書こうかな」と思っていた中で
「あ!市川雛菜って中の人が”おかさき”なんだ?!」という事に気づきまして。
ちょうど雛菜に関してはほぼ初見でしたし、加えて雛菜は登場してからもそんなに経っていなかったので、今からでも追いやすそうだなと感じました。
それで「だったら雛菜で書いてみよう!!」となったわけです。
…なんか雛菜Pの方には申し訳ない気分になってきましたね…!
まあそんなわけで、今回雛菜を選んだのは完全に成り行きといいますか、ただの中の人の苗字繋がり(しかも読みが似てるというだけ)でありました。改めて字に起こすとひどい。
ただ、それはそれとして体験自体はしっかり楽しんでいきたいと思っています。きっかけはただのきっかけですからね!
よければどうぞお付き合いくださいませ。
体験前の印象について
まず実際の体験に入る前に、体験前の市川雛菜の印象について箇条書きしていきたいと思います。
- ノクチルのユニットメンバー
- 「あは~」って言う
- ガタイがいい
- 樋口円香にキレられる
- 底知れない感じがある
こんな感じの印象です。
分かってましたが、さすがに少ないですね印象。
まあそもそもキャラ自体が出て一年ぐらいしか経ってないですし、他マスのPが持てるイメージはこんなもんな気がします。(自分で言うのも何ですが)
あるいはこう、これもまたあくまで印象だけの話なんですが、ノクチルのメンバーはユニットコンセプトも含めて、そこまでステレオな属性を付与されてないのかな?って感じもしてます。
ストレイライトなんかはすごく分かりやすく「個性!」って感じでしたけど、ノクチルはむしろその逆を行っているというか、意図的に掴みづらくしてるのかなって気がします。「透明だった僕たち」ってのもそうですし。
あ、それとノクチルの「いつだって僕らは」は聴いてます。
配信で買ったので二曲目の方は聴いてないんですが、いかにも青い春って曲で私はけっこう好きです。
ノクチルメンバーの最初のSSRはみんな水の中に居たような記憶がありますけど、まさしくああいう色がついてそうな曲でした。
あとは雛菜個人の話で言うと、オシャレとかお喋りとか、なんとなく真っ当にガーリーな印象がありますね。
ただ、こだわるところはしっかりありそうというか、彼女なりの哲学っぽいものがありそうな気はしてます。哲学というか、ポリシー?
自らおくびもせず「あは~」と言ってしまえるぐらいには堂々としてる印象はありますし、なかなか一筋縄ではいかなそうな感じがしています。
そしてまたちょっと別の話にはなりますが、今回の記事は雛菜の所属するノクチル自体についてもそれなりに見ていこうと思っています。詳しく書くかは別として。
これはただの勘ですが、シャイニーカラーズは「アイドル個人」と「その子が所属するユニット」の関係を無視できない構造をしてそうなんですよね。(最近のアイドルゲームはだいたいそうな気もしますけど)
なので今回の記事は半分くらい「ノクチル体験」みたいになるのかもしれませんが、そこのところはどうかご容赦くださいませ。
というわけで、体験前の雛菜の印象でした。
ご覧の通り、ほぼほぼ初見なのが分かっていただけたのではないかと思います。
いや、ホントに知識がなさ過ぎてめちゃくちゃ楽しみになってきましたね!見るもの全てが新鮮な体験になりそうで、素直にワクワクしています。
それでは、さっそく実際の体験に入っていきたいと思います。
なおこれまでの体験記事と同様に、雛菜についてもシャニマスで無理なく追える範囲で追っていきたいと思っています。予めご了承ください。
実際に読んでみた感想
今回読んだのは以下のコミュやエピソードです。
W.I.N.G.(+SSR【HAPPY-!NG】)編
まずはW.I.N.G.の話から読んでいきます。
感想の前に一応書いておきますが、筆者はシャニマス自体は初めてではありません。
とはいえストレイライトが出る辺りまでしかやってなかったので、ノクチル自体は本当に初見です。(そもそもW.I.N.G以外のシナリオすらまともにやったことがない)
あとはちょうどTrueEnd研修なるものが実装されていたので、そこに乗っかってSSR【HAPPY-!NG】も併せて読むことにしました。
なのでそれも多少踏まえながらの感想になるかと思われます。
で、一通り読んできました。
いや、なんていうかもう……多幸感~~~!!!!!って感じですね!
ひったすらに「しあわせ~」にまっすぐな雛菜のおかげで、読んでるこっちも気持ちよく幸せ放題にさせてもらえた気がします。素晴らしく素敵な体験でした…
雛菜はもう本当に最初っから最後まで全くブレずに「しあわせ」のことだけを考えていたので、最終的にはアイドルとかWINGとか、そういうのがだいぶ些細なことに思えてましたw
「人間は幸せになるために生きてるんだよな…」みたいなことを改めて思わされたというか、人としての根源的な喜びに気づかされたようでした。とんでもないキャラが実装されてたんですね!
…まあそんな感じで幸せで満たされてしまったので、だいぶお腹いっぱいにはなってるんですが、それはそれとして感想はしっかり書いていきたいと思います。
まず、全体を通して雛菜に対して思ったことは「自分と他人の区別が相当はっきりしているな」ということでした。
雛菜は雛菜で、みんなはみんなってところですね。
雛菜はかなりワガママな上に趣味も口調も女児的だったので、最初の方はけっこう「中身は幼女」みたいな印象を抱かせるところがありました。
なんというか、そういう幼さ故の自由奔放なのかな?と思ったんですよね。見た目とのギャップを狙ってそう作ってあるんかな?とか。
ただ、実際の幼い子どもってのは自己と他者の区別がついていないことが多いわけです。一緒じゃなきゃヤダ!とか、あの子ばっかりズルい!って言ったりするアレですね。
それと比べると、雛菜の場合は事あるごとに「雛菜は雛菜だから」とか「雛菜は雛菜の気持ちしか知らない」って言うんですよね。
雛菜の「しあわせ」は雛菜にとっての「しあわせ」というだけで、他の人にとってはそうじゃないかもしれないし、そしてそれは仕方ないと。
雛菜は徹底して自分の「しあわせ」だけを追い求めていて、身内以外の他人には基本的に干渉しようとしないというか、それらと明確に線を引いているようでした。
……雛菜お前本当に15歳か?!?!
…なんというか、雛菜は本当によく頭も回るし、見た目から何までハイスペックで埋め尽くされたスーパー女子高生だと思うわけですが、それにしたって15歳はちょっと無理があるんじゃないかと思いましたw
だってもう、雛菜のメンタリティの強度ってもはや「気の良いおっちゃん」ぐらいのレベルじゃないですか?!
シーズン3でプロデューサーとぶつかってる時なんて、「田舎のおっちゃん対都会の若者」みたいな感じでしたし。どっちが年上なんだっけ?ってなってましたw
とはいえ、やはり雛菜が15歳にしてそうやって大人びていることは、ある意味でもったいないというか、可能性を狭めているのかもしれないという懸念は生まれてくるわけです。
だからこそシナリオ内でのプロデューサーもそこを広げようとしていましたし、今後雛菜がアイドルを続けていく理由もそういうところにあるのかなーと思いました。
これからもずっと雛菜は雛菜なんだろうけど、それでもまだ守りを固めるには早すぎます。この先もっともっと自分の知らない自分に出会ってくれ~!!
とまあ、雛菜に対して驚いたところってのはだいたいその辺りなんですが…
なんだかんだ雛菜の一番良かったところってのは
「すき~~~」ってめちゃくちゃ言ってくれるところ
でしたね!!!!
プロデューサーに対しての「すき」ももちろんそうなんですが、なんていうかこう…雛菜みたいに何にでも素直に好意を表してくれる女の子を見ると本当に幸せな気持ちになるんだなってなりましたよね…
雛菜って人に愛される才能は間違いなくあるでしょうけど、同時に愛する才能も持ってる女の子なんだなと思いました。というか、むしろ愛する方がすごい?
あるいは、愛する・愛されるってのは表裏一体なのかもしれませんけどね。
雛菜が愛することのできる女の子だから、雛菜もみんなに愛される…すてき…
…いやまあ、もちろん実際作中で雛菜がどれだけ愛されてるのかってのは今のところ分かんなかったですし、そもそも雛菜はハイスペック女子高生ですからね!!それだけでみんな好きになるでしょうね!!!(身も蓋もない意見)
それでもこう、「愛情って相互作用があるもんだよなぁ」なんてことを考えたりしてました。Heart To Heart…
あとはこれ余談なんですけど、雛菜が人を愛することのできる女の子であるというのは、先の「自己と他者を明確に分けられてる」ということとも繋がっていると思うんですよね。
逆説的な話ではあるのですが、やはり人間は他人を他人として区別できることで人を愛せるわけで、だからこそ雛菜はめちゃくちゃ愛を感じられるアイドルになってるんじゃないかなと思うわけです。
自己と他者の境界が曖昧だと依存とか自己愛になっちゃいますし、やっぱりその辺の分別が効いてるのかな~って感じがしましたね。
というわけで、W.I.N.G.編の感想でした。
いや…なんでしょう、さすがにめちゃくちゃ深みのある味わいがしますね…?
オタクたちがしょっちゅう限界を迎えてるのも分かるなーって感じです。ワクワクしてきやがったぜ…
天塵編
次に、イベント「天塵」のストーリーを読んできました。
…普通に感動してしまいました。めっっっちゃ綺麗な話でしたね!!
まさかノクチルで始まりの物語から泣きそうになるとは思ってませんでした。ホントにすごかったです。
なんというか、この天塵のイベントは当然お話の内容自体も趣向が凝っていたんですけど、それ以上に目立っていたのが間や沈黙、あるいは無音や画面の切り替えなどによる「曖昧な空気づくり」であったように思えます。
積極的に秩序を破壊しようとしていたというか、それ故にお話に不確かさが漂っていたような気がしました。
全体的にどこか掴みどころが無く、なんとなくあやふや…という感じでした。シャニマスのお話はもうこれぐらいが普通なんですかね?
言うなれば、言語や視覚ではなく、見ている人間に雰囲気で想像させようとしているような気がしました。キャラの心が動いてそうなシーンなんかは特にそういった曖昧な表現が使われていましたし。
そしてそういう舞台づくりのおかげもあって、筆者は今回ただただ純粋に心で感じられていたといいますか、シナリオと自分だけの世界に没入できていたと思いました。
だからこそEDの流れは本当に美しく思えましたし、涙が出そうになるのも致し方なしって感じでございました。
まあそれはそれとしまして。
なんちゅーか…ノクチルってすっごいメタなユニットだなーーーっ!って思いましたw
だってもう、「アイドルとして押さえるべきところ」ってものを的確に狙って台無しにしてたじゃないですか。
シナリオの序盤で分かりやすく「現実社会」みたいなものと衝突させてみたり、アイドルとしての知名度や評価を露骨に低くしてみたり、プロデューサー以外のファンも現れなかったり…
本当に笑っちゃうぐらい「とことん既成概念を外しに来てるな!!」と思いましたw
それもあって、ノクチルはこれまでのアイドル(というかアイマス)に存在していた価値観に一石を投じているような感触もありました。(沢山言われてそうですけど)
なんというか、ノクチルは明らかに何かしらの前提を持ったメタな視点によって意図的に指向されているような感じがあるというか、どこか積極的に差別化を試みているような気概を感じられたんですよね。
例えばですけど、天塵のストーリーのように、「名前が売れてない」「それどころか業界には悪名の方が通っている」「なんとか仕事を取ってきても誰にも見てもらえない」…なんて、アイマスの信号機が主人公のストーリーだったら分かりやすい失敗体験として表現されているはずじゃないですか。そこから落ち込んだり立ち直る話になっていくんじゃないか、と思うわけです。
ところが、ノクチルはそういう状況に対して逆に肯定的であるようにすら見えてしまっていて、実際の彼女たちもなんか楽しそうにやってるんですよね。こういうのがすごく異端で挑戦的だなと感じました。
ただまあ、そうは言ってもノクチルがやろうとしてることは決して破壊や否定ではないのだろうなとも思いました。
むしろ「アイドル」というものの概念を広げようとしているというか、より根源的なアイドルの良さを見出そうとしているような感じがしていました。
成功してなくたって、有名じゃなくたって、評価されてなくたって、綺麗なものは綺麗であって、そして綺麗なものこそがアイドルなんだ、というか。
だからこそ、ノクチルはきっと「アイドルじゃない何か」ではなく「新しいアイドル」なんだろうなと思います。アイドルを再解釈した新しい存在、みたいな。
まあ根源的なアイドルってことを考えると、「新しい」よりはむしろ「原始のアイドル」っぽい感じかもしれませんけどね。より人間的というか、より自然的なアイドルって気もします。何にせよそれはそれで新しい。
…なんか現代アート的な話になってる気もしてきました。アイドルはアート!
そして一応この記事は雛菜の記事なので、雛菜の話もします!
…といっても、雛菜はわりといつも通りでしたねw
あえて言うなら、浅倉透が本編で本当に頼もしかったりカッコよかったりしたので、それを好きな雛菜の格も上がったような気がしました。
なんでしょう。本当に尊敬できるような人間が相手だと、その人間を好きだと言ってる側の人の評価も勝手に上がっちゃうところがありますね。
ただ何にせよ、そもそも今回の話はそこまで誰か個人の話ってわけでもなかった気がします。あえて言うなら円香か小糸ちゃんのどっちかなんでしょうけど。
なんだかんだ、今回は「ノクチルはこういうユニットなんです」という紹介に徹しているように思えました。まさしく最初のユニットイベント、という感じでしたね。
そしてやはり、今回のこの話を終えてから個人の話がどうなっていくのかってのは楽しみですね。
もっと言うと、今後売れていく(であろう)ノクチルは、いったいどんな美しさを表現していけるのか、あるいはどんな道を選んでいくのか…なんてことも気になってきます。
…いやー、シャニマスはホントにすごいなぁ!
あとはちょっとした与太話にはなるんですが、ノクチルの話ってなんかkeyの「リトルバスターズ!」といくつか重なる感じがありましたね。
幼馴染の集まりで、なんか楽しいことやってて、カリスマのあるリーダーがいて、内気の年少がなんだかんだ原動力になってたりとか。
まあ同じ幼馴染グループの話ということで共通点があっただけかもしれませんが、それはそれとしてなんだか重なった部分が見えていて面白かったですね。
ファン感謝祭編
続いてファン感謝祭のシナリオを読んできました。
ファン感謝祭編、思ってたよりも順調に進んで順調に終わったので、なんか妙に気の抜けた感じになりましたw
「W.I.N.G.」や「天塵」が山あり谷ありのお話だったのでけっこう身構えてたんですが、すごく平和に終わってくれたので変に安心しましたねw
そしてファン感謝祭のシナリオの中心は小糸ちゃんでありました。
なんとなく天塵の時から「最終的には小糸ちゃんがキーになってるよなー」と思ってたので、その流れで今回の話もわりとすんなり入ってきた気がしました。
筆者は小糸ちゃんのW.I.N.G.編を読んでいないので分からないんですが、ノクチルで一番アイドルに対するモチベーションが高いのが小糸ちゃんなんですかね?
まあ生真面目っぽい(というか自信が無い感じ)の子がアイドルをやるってことは、それなりの動機があるってことなのかなって気もします。幼馴染と一緒にできるってのもあるんでしょうし。
…ユニット展開してるゲームは他のメンバーも気になってくるから危ないですね!
まあそれとは別に、今回のお話で個人的に面白かった点は「やっぱりノクチルってかなりバラバラだよね」ということを作中で確認できたことですねw
なんかノクチルって幼馴染ということもあって全く纏まろうという気がないというか、「別に今更いいでしょ?」みたいな気安さがあって良いですよね。
約束なんかしなくても当然のように一緒に居て、その上でやってることは皆勝手バラバラ…というのは、本当に彼女たちの仲の良さをよく表現しているなぁと思います。真の意味での自然体というか。
普通のユニット活動だと、だいたいは組ませる前に何かしらの共通点からメンバーを選んだり、もしくは組ませた後にお互いの似てるところを探したりするもんですけど、自然体なノクチルはその類のエピソードとも合わなそうなのが面白いですよねw
あるいは、アニメや漫画でよくある話だと「仲良しごっこをしにきたわけじゃない」ってセリフが物語の最初の方にあったりするじゃないですか。
なんだかそういう意識の高いチームワークとも本当に真逆で、ノクチルはつくづくユニークなユニットだなーと思いますね。
(自然体すぎる)
そして雛菜の話もします。
ファン感謝祭での雛菜個人のお話(っぽいやつ)は、SSR【HAPPY-!NG】でも触れられた「終わり」に関わるお話でした。
(SSR【HAPPY-!NG】より)
W.I.N.G.の感想の時には触れませんでしたが、こんな風に雛菜と「終わり」の関係がちゃんと描かれてるってのは「さすがに押さえるとこ押さえてるなぁ!」と思わされるところでもあります。
まあ、もしかするとノクチルのメンバーは全員こういったテーマと向き合っているのかもしれませんけどね。
青春はいつか終わるってのも、この手のストーリーでは鉄板ですし、絶対にやっておかなきゃいけないやつですよね!
そして、今回の雛菜のファン感謝祭のシナリオでは「写真に残す」という手段で「終わり」との向き合い方が一つ見えたような気がしました。
「楽しいことはすぐに終わっちゃうから写真に残す」っていうアイデアは、ちょっと欲張りなところも含めて、雛菜らしくて素敵だなぁと思います。
あとはなんというか、やっぱり大人になる瞬間が描かれるのも青春の醍醐味だなぁって感じもしましたね。大人になること自体が青春の終わりに近づくことである、というジレンマがあるのも良いですし。
これからも雛菜は雛菜のまま、少しずつ素敵な女性になっていくんだろうな…と、楽しみ半分切なさ半分の気持ちが生まれた気がしました。とてもよかったです。
海へ出るつもりじゃなかったし編
お次はイベント「海へ出るつもりじゃなかったし」のストーリーを読んできました。
とりあえず「えらく丁寧にお話をしてくれてるなぁー!!!」…と言いたくなるようなお話でしたw
すごく着実に一歩ずつ一歩ずつ進ませているというか、「ノクチルがノクチルらしく考えて動く」ということにかなり神経が使われている印象を受けました。
というわけで、少しずつ書いていきます。
まず今回のお話、話数の都合とかシャニマスの作り方ってのもあるのかもしれませんけど、コトが起きてから何かが決まるまでの道のりがとにかく長かったですよね。
四人がいつも通り自然体だから時間かかるってのもそうですし、なによりも彼女たちは日常と仕事がシームレスなもんで、なかなか話が進まないw
年末年始ということもあってやる事が多かったのもあるでしょうけど、何度もあっちこっちに視点が動いて目が回りそうでした。
で、なぜ今回そんなにアレコレ時間が割かれていたのか。
筆者がそこで個人的に思ったのは、ノクチルが自分たちで選択していく姿をしっかりと描きたかったのかな?ということでした。
説明していきます。
まず、ノクチルの強みというのは、良くも悪くも自然体で、彼女たちが彼女らしく振舞えているところにあるのだと思います。
プロデューサーがノクチルを綺麗だと感じるのも、なんだかんだそういうところのようですし。
ただ一方で、天塵の話がそうであったように、自分たちのやりたいようにやるということはミスマッチを生み出す可能性が高くなります。
かといってその弱点を克服するためにアレコレ付け足そうとすれば、ノクチル自体の強みが消えてしまいます。
この葛藤をいったいどう解決していくのか?という問題が、ノクチルにはあらかじめ提示されているように筆者は感じておりました。
そして今回のお話です。
「ノクチルの自然さとビジネス社会のミスマッチ」という問題に対して、プロデューサーは「自分たちの目で見てもらう」という選択をしました。
ビジネスにおける振る舞いを押し付けても意味が無い。それならば、彼女たちが彼女たち自身の目で見て、そこから自分たちで考えてもらえばいい…って感じですかね?
なるほどたしかに、彼女たちが自分自身の目で見て考えるのならば、彼女たちが彼女らしくありながらアイドルの世界に適応できるのかもしれない…と思いました。
そうすればノクチルの強みも失わずに済むし、彼女たちは彼女たちの考えるアイドルになっていけるのかな、と。あとは信じるだけです。
…本当にこう、何者かになろうとしないというのはまさしくノクチルなんだろうなと思いますね。彼女たちはどこまでも彼女たち自身であろうとするんだなと。現代的~!!
まあそんなわけで、彼女たちのそういう具体的な体験や心情を事細かに描こうとした結果、全体的に長い印象を受けたのかな?と思いました。
時間をかけている実感が無いとリアリティも生まれませんし、ホント上手く出来てるもんだなぁと思いました。
…実際にそういう意図があったのかはわかりませんけど!!ただの妄想です!
あとはちょっと別の話なんですが、ノクチルに対するプロデューサーってなんか先生みたいですよね。
ノクチルが学生感の強いユニットだからってのもあるでしょうけど、とにかく教師と生徒たちって構図に見えることが多い気がしました。自然体なのがそうさせてる?
それもあってかこう…なんだかノクチルのメンバーとは一対一で話すことにどこか背徳感を覚えそうになるというか……より一層距離感を考えさせられるところがあります。聖域感がある。
で、それはそれとして雛菜のことも書いていきます。
といってもまあ、やっぱり雛菜はいつも通り雛菜でしたw
今回のお話は透視点での描写が中心だったのもあって、透の持つ世界観が多くを占めていたように思います。
そんな中で、雛菜的に美味しかったところはやはり「しゃ、け~!」ですかねw
水と引き換えにオウムに喋らせようとする暴君ぶりには笑いましたw
同じ部屋で円香と小糸ちゃんがわりと真面目な話をしているところでもあったので、よりシュールで面白かったですねw
あとはやっぱり、最後の騎馬戦のリハーサル後のところも良かったですよね。
雛菜自身が服とか爪を気にしているからこそ気づけたのかもしれませんけど、そこからナチュラルに心理を見透かすのはさすがに雛菜って感じでした。(実際にそれが事実だったかは分かりませんけどね)
なんというか、こういう勘の鋭さや頭の回転を全部しあわせに使っているのが雛菜なんだな~と思いました。雛菜すごい~!
というわけで、「海へ出るつもりじゃなかったし」の感想でした。
先にも述べたように、個人的に今回のお話は「丁寧にノクチルが描かれている」という印象が強かったです。
ただそれはそれとして、ストーリーの本題としては「既に準備は整っている」というゾクゾクさせられるやつでした。
誰も気づいてない暗闇の中で飛び出す瞬間を待っているというか、いよいよノクチルが始まるという予感を抱かせるものでした。
ここからどうなっちゃうのかなー!!無垢で青春な彼女たちはどこに行くのかなー!!楽しみっ!!
G.R.A.D.編
最後に「G.R.A.D.」のシナリオを読んできました。
いやー……「リアリティーショーに参加するんかーい!!!」とは思いましたw
筆者は巷の恋愛ドラマとか、あるいはAbemaとかでやってるようなリアリティーショーに全く馴染みが無かったので、今回の場面設定にはだいぶカルチャーショックを感じていましたw
…なんというか、こういうジャンルさえもシナリオに組み込んでやろうっていうシャニマスの貪欲さが見えたような気がしましたよね。エグい!
ドキュメンタリーとかバラエティーのロケじゃなく、わざわざリアリティーショーってのがホント生々しいなぁって思いました。最近のアイドルゲームではこれぐらいが普通なんですかね?!
まあそれはそれとして、G.R.A.D.はW.I.N.G.以来の雛菜との一対一ということで、色々と面白いものを味わうことのできたシナリオでもございました。
今回のシナリオで全体的に目立っていたのは雛菜とプロデューサーの信頼関係だったような気がします。(G.R.A.D.はだいたいそういうお話なのかもしれませんけど)
なので、まずは雛菜とプロデューサーの両方の視点から、その信頼関係の表れを一つずつ上げていきたいと思います。
まず雛菜側の視点で言うと、今回の雛菜は「雛菜の幸せな姿が、周りの人を幸せにする」というプロデューサーの言葉に対して、より一層確信を持っていたように思えました。
(追記8/22:雛菜がしあわせ~なのを見てると、みんなもしあわせ~になるでしょ?って最初に言っていたのは雛菜でした。)
もちろん雛菜はW.I.N.G.でプロデューサーに言われたときからずっとこの言葉を引用してきてますけど、これまでの雛菜はわりと「しらないけどね~」みたいな雰囲気を出してることが多かったと思うんですよ。
でもG.R.A.D.における雛菜は、そういうところに対してほとんど迷いが無さそうに見えておりました。
なんというか、雛菜みたいにマイペースな人間に対して他人の言葉がこれだけ響くのって、けっこう珍しいことなんじゃないかなぁという気もします。
プロデューサーの特別感がより高まっていたというか、一段と嬉しい気持ちになりましたね。
(追記8/22:上追記の通り、雛菜は最初から自分でも言っていました。なので、プロデューサーとその考えを共有する中で確信を得た、という意味合いになりそうです。)
で、もう一方のプロデューサー側の視点の話です。
今回のシナリオではプロデューサー側もわりと顕著に変化が見えていたというか、すっかり雛菜のことを頼もしく思っているなと感じましたねw
信頼しまくってるあまり、雛菜の予想すら追い越して何度も雛菜をびっくりさせてたのが印象的でしたw
…予想外の驚きを見せる雛菜、良かったですね…?
そしてこう、雛菜をここまで頭から信頼してくのは、見ている我々の心境ともだいぶ近いような気がしましたw
作中のプロデューサーからすれば色々と考えることもありそうなもんですけど、いよいよもってそんなプロデューサーまでもがプレイヤーと同じ気持ちになってくれたような感じがします。
なんというか、雛菜Pってみんなこうなるんだろうなってやつでしたね!
そしてもう一つ、信頼関係とは別の話も。
個人的に、今回の雛菜を見ていて面白かったのが「ファンのしあわせを気にし始めていた」というところでした。
これまでの雛菜って、自分と身内以外のしあわせに対してはわりとドライだったじゃないですか。…いやまあ、今でもしっかりドライはドライな気がしますけど!
もちろん、それは良い意味で雛菜が自己と他者をはっきり分けられていたからこそだとは思います。誰が味方なのかをちゃんと意識できていた、ということでもありますし。
ただ一方で、外から見てるファンが全員雛菜のようにスパッと割り切れるわけではないですし、自分勝手な気持ちで雛菜を好きになる人だって少なくないと思うわけです。
なので、プロデューサー側の視点から市川雛菜を観測してしまっている一人のプレイヤーとしては、そういう弱くて身勝手な人間でも雛菜のファンであることを許してもらえるのだろうか?みたいな不安も個人的にあったりするんですよね。……本当に身勝手な話ですがw
雛菜に対してすごいすごいと思えば思うほど、自意識との落差に苛まれるというか、光に焼かれそうな気持ちにもなるんですよね。ワイはここに居てええんか…?という感じの。
まあこればっかりは解釈が分かれるだろうなって気がするので、マジでただの筆者の感想ですw
で、そんな雛菜が今回、リアリティーショーでの女性モデルの話をきっかけに、ファンのしあわせについて考えるシーンがありました。
まあ、こういうファンに対して「しらな~い」って切り捨てるのは簡単な話だと思うんですよ、実際。
それこそアイドルを始めたばかりの頃の雛菜だったら、そういう人間は躊躇なく自分の意識から切り離していた気がします。雛菜は視点を切り替えること自体はよくやりますしね。
でも今回の雛菜は、そういったファンの考え方に対しても考え始めるようになっていきました。
こういった雛菜の態度の変化は、雛菜にとってアイドルやファンというものが自分事になったことで起きた変化なのかな、と筆者は感じました。
アイドルの責任とか自覚~っていうと堅苦しくなっちゃいますけどね。
言うなれば、ファンの存在が雛菜の視界に入るようになったと言いますか、雛菜の中でファンと赤の他人が区別されたような感覚ですかね?
もちろん、そうは言っても雛菜は雛菜で居続けるわけですけど、ちょっとだけ親しみを持ちやすくなったというか、より柔軟で深みが出たような感じがしましたね。
まあ、すごいざっくり言うと「大人になって視野が広がったんだなぁ」ってことではありますw
それもあってかこう、今回のシナリオでは雛菜って15歳なんだなぁって思ったりもしました。リアリティーショーでの進路調査票とかもありましたし。
正直、ここまでそういうことはほとんど感じてこなかったので、なんだかシュールな感じすらありました。15歳…?
というわけで、G.R.A.D.の感想でした。
雛菜をリアリティーショーに出すって知ったときはわりとハラハラしましたけど、やっぱり雛菜は雛菜だったのでホッとしましたw
というかあれですかね、雛菜みたいな子が一番強さを発揮できるのは「素」を求められるような場所なんですかね?ありのままで勝負するシチュエーションといいますか。
シャニマスくんの意図がどうだかは分かりませんが、なんだかんだ雛菜のエゴにスポットライトが当たりやすいような舞台設定だったようにも思います。よくできておりますね!
…あとそれはそれとして、シナリオ内ででてきたモブたちはあの後どうなったんですかね?w
トールくん、いったいどんな結末を迎えたんだ…気になる…
おわりに
以上、市川雛菜の体験記事でございました。
雛菜、すっごい面白かったです!!!
いやホント、きっかけはあんなんでしたけど、読んで本当によかったです。岡咲美保さんありがとうございます(?)
市川雛菜は筆者の担当アイドルの岡崎泰葉とは全く違うキャラというか、むしろ対極と言ってもいいぐらいの存在なんですが、だからこそ筆者の刺激されていない部分が開拓されたような感じもありました。
だいぶ「しあわせ~」になってしまった気もします。おそろしい依存性だ。
そしてなんだかんだ過去最長の記事になってしまいましたね。だいぶ書いたなという実感があります。
まあシャニマスで書くという時点で、長くなることは覚悟の上でしたけどね!!予想通りといえば予想通りです。
シャニマスはやはり書きたい内容にも全然困らなかったというか、書こうと思えば今の倍は書けるぐらいの濃厚さがありましたねw
もちろんユニットの内容も巻き込んでいたから感想が多くなったというのもあるんですけど、シンプルに味わいが多彩でもあったので、どれかを選ぶかってのが本当に大変でした。
そしてこう…やっぱり他のノクチルのメンバーも気になってきますねw
その中で特に気になる子を挙げるとしたら、やっぱり小糸ちゃんですかね?なんだかんだノクチルは小糸ちゃんが動かしてる感じもあるので。
まあ幼馴染疑惑の浅倉透も当然気になりますし、あちこちで二次創作を見る樋口円香も気になります。結局全員気になる。
あとは全くの余談なんですが、ちょうどこの記事を書いている時期に知り合いのデレPが雛菜に落ちました。
元々ノクチルを気にしていた方だったんですが、雛菜のソロ曲「あおぞらサイダー」を試聴して見事に陥落してました。おいたわしや。
ここ数週間は彼のうめき声を聞いて健康になっています。雛菜すごい~
というわけで、ここまで読んでいただきありがとうございました。