ひとりの岡崎泰葉Pが綴るGBNS

 

 

はじめに

 

☆この記事は一人の岡崎泰葉PがGBNSのあれこれをつらつらと書いた記事です。

 

まず最初にお伝えしておきたいのですが、書いているうちにまあまあの長さになってしまいました。そんなつもりじゃなかったのに。

よって、時間のある時隙間にちょこちょこ読むことをおすすめします。(面白い保証はできませんが…)

 

ざっくりと、この記事にはこういうことが書いてあります。

 

  1. GBNSとはなにか
  2. なぜGIRLS BEがGBNSになったのか
  3. 岡崎泰葉にとってのユニットとGBNS
  4. GBNSで押されてから増えたこと
  5. ユニットのもつデメリットとGBNSの対策

 

興味を持たれた方はどうぞお付き合いください。

 

また、理解の助けになれればと各項目には短く●まとめ●を書いておきました。

ダルいなと思ったらそこだけ読んでください。

 

 

1.GBNSとはなにか

 

この記事を開いてくれた方のほとんどは既にGBNSのことをご存じかとは思うのですが、念のため紹介させていただきます。

 

GBNSとはアイドルマスターシンデレラガールズにおけるユニットの略称であり、正式な名前は「GIRLS BE NEXT STEP」といいます。

メンバーは四人いて、関裕美白菊ほたる松尾千鶴岡崎泰葉となっています。

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またGBNSには前身となるユニットが存在し、「GIRLS BE」という名前でした。

GIRLS BEは3人(関裕美・白菊ほたる・松尾千鶴)で構成されていました。

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このGIRLS BEに岡崎泰葉を加えたユニットが、GIRLS BE NEXT STEPなのです。

 

シンデレラガールズは、とある時期からユニット単位での展開を強化するようになっていきました。

GBNSもそういったユニット展開が始まる中で結成されたユニットの一つです。

 

より詳しい経緯を知りたい方は、是非せきペディア様の該当記事をご覧ください。(http://rigst.sakura.ne.jp/sekipedia/GIRLS_BE_NEXT_STEP

 

●まとめ●

☆GBNSは関裕美・白菊ほたる・松尾千鶴・岡崎泰葉によって結成されたユニットである。 

 

2.なぜGIRLS BEがGBNSになったのか

 

いきなりここか、という印象もなくはないですが、ここから書いていきます。

先述した通りGBNSはGIRLS BEを経由しています。
ユニット押しの流れが始まったものの、なぜGIRLS BEそのままではなく、岡崎泰葉を加えてGBNSになったのでしょうか。

 

もちろん、岡崎泰葉に目立った固定ユニットが無かったこともあったでしょう。
岡崎泰葉をどこかに加える前提があった、というのは否定しがたいところです。

それはそれとして、ではなぜ追加先がGIRLS BEだったのか。それを考えてみたいと思います。

 

まず前提として、GIRLS BEはその少ない登場機会の中でも人気がありました。
そもそもメンバーに似たところが多い上、強みを発揮するベクトルまで近かったからです。
言い換えれば、GIRLS BEによってそれぞれのメンバーの一番の武器が最大限強化される可能性があったのです。メンバーのそれぞれの担当Pが推す理由は十分にありました。

 

しかし冒頭の通り、ではなぜそのままGIRLS BEとして押さなかったのか、という疑問も浮かびます。
一番の武器を共有し強化できるというだけならば、GBNSである必要はありません。
なぜわざわざGBNSになったのか?


おそらくこの理由は、先に強みと書いた「似たところが多い」という部分がそのまま「弱点の顕在化」にも繋がってくるからだと思われます。
同じものを集めると良い所も目立つ一方、当然弱い所もはっきりしてしまいます。

 

GIRLS BEのメンバーは、それぞれ大きな強さを出せる一方で、押しの弱さもあるアイドルたちでした。
自己肯定感の低さ、あるいは消極性、不慣れさ…
それがあるからこそ活躍がエモい、というのはもちろんあります。表裏一体の武器です。

 

ただ、今後展開を重ねていく中では、いつまでもそういった弱みの部分は売りにできなくなっていきます。
出番を経ていくたびに、「私たちまだまだ成長中です!」とは言いにくくなってきます。
GIRLS BEの持つ武器は強力であるものの、同時に期限付きという弱点を抱えているのです。

 

前置きが長くなりましたが、GIRLS BEがGBNSになった理由は、この弱点を解決しようとしたからだ、と筆者は考えています。
要するに、成長途上の要素が強かったユニットを、よりプロらしいアイドルユニットにしようという試みだったということです。


GBNSは日常こそ相変わらず垢抜けなさを否定せずマイペースですが、ステージではかなりアイドルらしい姿を見せてくれるようになっています。

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そして手前味噌にはなりますが、それは岡崎泰葉というキャラクターがそうさせたのだと考えています。
岡崎泰葉には「ステージではファンのために完璧な姿を見せたい」という、プロとしての意識が強くあります。
そしてその意識が、自分たちで手一杯になりながらも一生懸命頑張るというイメージのGIRLS BEを、ファンに見せるためのステージを作るユニットへと転換させたのだと考えているわけです。

 

もちろん、プロらしいユニットにするだけならば岡崎泰葉でなくてもいい気がしてきます。
ステージにこだわりのあるアイドルは、Coではそう珍しくもないからです。

 

岡崎泰葉が選ばれた理由は、先述したGIRLS BEの強みである「メンバー全員での武器の共有と強化が可能であること」を継続できるアイドルであるからだと考えられます。
ネガティブな過去から、アイドルになり成長と変化を見せる、という武器を共有できること。
これを持っていることこそが、数ある中で岡崎泰葉が選ばれた理由なのではないかと思います。

 

●まとめ●

☆GIRLS BEはGBNSになることで、武器の強みを維持しながら弱点を克服することができたのではないか。

 

3.岡崎泰葉にとってのユニットとGBNS

 

GBNS自体の意義が分かったところで、今度は岡崎泰葉個人にとって、あるいは岡崎泰葉の担当PにとってのGBNSの意義について考えてみたいと思います。

 

まず、岡崎泰葉はユニットを組むとほぼほぼバランサーになりがち、というところがあります。
落ち着きがあって周りが見えていて、若干振り回しにくいキャラ…となれば、そうなるのも分かっていただけますでしょうか。
だいたいの場合、暴れがちな意見をまとめるか、毒にも薬にもならない当たり障りのない発言になりがちです。

 

もちろん、バランサーの役割は岡崎泰葉の武器でありアイデンティティであるのは間違いありません。
しかし、それはあくまで岡崎泰葉にとって「できることをやっている」に過ぎないのです。
プロらしいといえばそうなのですが、せっかく自分らしく輝くためにアイドルになったのだから、「役割に徹している姿」ではあまり前に進んでいる実感がありません。
泰葉が内包するストーリー上、誰かが求める何かではなく、泰葉が描く未知なる未来を肯定するユニットがあってもいい…と筆者は思っていました。

 

そして要するに、それがGBNSだったということです。

もちろん、GBNSでも役割を果たそうとする姿は見られます。それは仕方がないというか、泰葉が泰葉である部分でもあるため、当然です。
しかしそれ以上に、「対等」で「未来(NEXT STEP)」を意識して組まれたユニットは泰葉にとって理想的と言えます。
年上からも敬語を使われることがあるという泰葉が、年下からちゃん付けで呼ばれるのは対等の象徴です。

 

また、これまでリトルチェリーブロッサムぐらいしか過去に積み重ねたユニットが無かった泰葉にとって、ホームのようなユニットであるGBNSは担当Pにとって感慨深いものがあります。

 

シンデレラガールズでホーム的ユニットと言えば、筆者のイメージはフリルドスクエアです。
フリルドスクエアのアットホーム感というか、安定感は実際に時間を経ることで積み重ねてきたものでもあり、それはなかなかに得難いものです。

 

GBNSも、組んで重ねた時間にしてはかなりのホーム感が見られます。
岡崎泰葉は自身のキャラが過去と分かちがたく結びついており、そのような子がホーム感を出す日が来るのだろうかと思っていたのですが…
まさかGBNSという形でそれが生まれるとは思っていませんでした。

 

以上のことから、筆者はGBNSにとっても感謝しています。
岡崎泰葉にとって非常に意義のあるユニットだと感じています。

 

●まとめ●

☆GBNSは岡崎泰葉にとって「対等」と「未来」を手にできる、意義のあるユニットである。

 

4.GBNSで押されてから増えたこと 

 

岡崎泰葉Pである筆者がGBNSをありがたがる理由はキャラクター的な面以外にもあります。
具体的には、それによって泰葉の供給が増えること。
そしてもう一つ、単独での再登場に付加価値が生まれることです。

 

供給面で一番大きいことは、今のところ「ダイスDEシンデレラ!」になるでしょうか。

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供給当時は気づかなかったのですが、ダイスDEシンデレラは意外に実装されていないアイドルが多いのです。
その中で泰葉がこういった形で印象深く実装されたことは、ありがたいことです。

それ以外にも、ほたるのSSRで劇場に登場したり、ほたるのSRで名前をボイス付きで呼んでもらえたり……ほたるありがとう

 

そして単独での再登場に付加価値が生まれる点について。
これは主に「関ちゃんのリボンアクセサリー」に拠る所が大きいです。

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この関ちゃんが持っている四つのリボンが時たま再登場時に写ります。
それは劇場であったり、カードだったり。
アクセサリーをチラ見せするだけで界隈が盛り上がるのですから、ありがたいことこの上ありません。

 

そうでなくとも、泰葉が再登場したときにGBNSが好きな人や他のGBNSメンバーの担当Pが一緒に喜んでくれることが何よりありがたいです。
自分の担当の出番が多くの人に喜んでもらえることは、純粋に嬉しいものですね。

 

●まとめ●

☆強いユニットができると、喜ぶ機会、喜ばれる機会が増える。嬉しい。

 

5.ユニットのもつデメリットとGBNSの対策

 

ここまでユニットに対するメリットについて押してきました。
とはいえ、実際のところユニット展開というのはデメリットも存在します。

 

率直に言って、「集団のために個が犠牲になるのではないか」という懸念です。
これは根本的にシンデレラガールズが「個の集まり」であるために見えてきてしまうものでもあります。

 

シンデレラガールズは元々、独立した個のアイドルをそれぞれにプロデュースするゲームでした。
そのため、強烈な個性をもったアイドルも当たり前のように存在します。
彼女たちを上手くユニットでまとめることは、そう簡単ではありません。

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強烈な個性の一例

 

そしてGBNSもまた、間違いなく個性の強い子たちによって組まれたユニットです。
ユニットを組むことによって、彼女たちの魅力が損なわれてしまう危険性はないのか。
そういった懸念はGBNSにも例外なく付きまといます。

 

岡崎泰葉Pとしても、そういった考えが全く無かったかと言えば嘘になります。
足並みを揃えさせられることで、あるいは誰かに頼りにされてしまうことで、泰葉がどこにも行けなくなってしまわないか。そういったことも考えました。

 

ところが、GBNSはかなりの部分でこういった懸念を払拭していると考えています。
言うなれば、GBNSは「個の活動・活躍を否定しないユニットである」ということです。

 

詳しく説明しましょう。
なぜGBNSが個の活動・活躍を否定しないのかといえば、それはGBNSが「足し算の強いユニット」だからです。

足し算が強い集団の分かりやすい例は、いわゆるオールスターです。
オールスターという集団の魅力は、シンプルに魅力的なスターをかき集めているところにあります。

そしてオールスターほど纏まりがないわけではないですが、GBNSもそのオールスターに近い傾向があると言えます。
そこには、GBNS特有の事情が存在するのです。

 

GBNSのメンバーは、初期の状態ではGBNSのようなユニットを組めない可能性が高い子たちでした。
初期の彼女たちは、他のアイドルだけではなく、プロデューサーも信用できていません。
そこから紆余曲折を経て、徐々に自信をつけていくうちに周りも信用できるようになっていきます。
GBNSのメンバーには、今に至るまでに数々の重要な「イベント」が個別に存在しているのです。

 

「イベント」を「活躍」と言い換えてもいいでしょう。
GBNSはメンバーそれぞれの活躍があってユニット結成に至っており、それらの活躍で得た魅力を足した力がシンプルに強いのです。

また、足すと言っても方向性(ベクトル)がバラバラでは、トータルでの力は大きくなりません。 オールスターがパッとしない原因はこれです。
しかしGBNSはそれぞれの力の量が大きいだけでなく、方向も似ているため非常に相性がいいのです。

これが、先に述べた「足し算が強いユニット」の意味です。

 

したがって個の活躍の否定は足し算を鈍らせ、そのままユニットの魅力を否定することになりかねません。
GBNSはそれぞれのメンバーがそれぞれに次のステップへ歩んでいく。
そこで得たものを足し合わせていく、そういうユニットなのだと筆者は考えています。

 

それゆえに、関ちゃんやほたるのソロCD、あるいはワンステップスの活動も、GBNSにとっては大きな力となります。
千鶴とほたるのモデルチャレンジも、泰葉の蒸機公演も、GBNSにとってはプラスになります。

 

GBNSは各々のストーリーがある一点で奇跡的に交わったユニットだと筆者は考えています。そもそも別の道を歩んでいる子たちなのです。
ある意味ではドライな見方かもしれませんが、ことシンデレラガールズにおいては、貴重な柔軟性を持っていると言えるのではないでしょうか。

 

●まとめ●

☆GBNSは各々の魅力の足し算が強いので、個の活躍が否定されたり妨げられたりすることは少ない。

☆GBNSはシンデレラガールズという個の世界に適応したユニットである。

 

おわりに

 

岡崎泰葉Pから見たGBNSの魅力について書いてみました。
ユニットというのは、正直「尊い!」と言えさえすればそれで良いものでもあります。

 

筆者がこの記事を書いたのは、単純に筆者が理屈っぽいというだけです。
そういう理屈っぽい人間に好かれるめんどくさいユニットがGBNSというわけです(風評被害)。

 

ぜひこれからもGBNSのことを温かく見守っていてください。
読んでくださってありがとうございました。