小早川紗枝を体験した岡崎泰葉Pの記事
はじめに
☆この記事は、アイドルのコミュやセリフを実際に読んで感想を書いてみようという記事です☆
体験記事、第14回です!
アニメだと第2クール開始…と考えるとずいぶん書いた気になります。
今回のアイドルは小早川紗枝ちゃんです。
小早川紗枝ちゃん、通称紗枝はんです。
紗枝はんと筆者の担当の岡崎泰葉……全然絡んだ記憶がないですね。
前回の芽衣子さんはまだ一応ユニットを組んだことぐらいはあったんですが、紗枝はんはホントに全く縁がないです。シンデレラガールズは広い。
あえて無理やり繋がりを見出すとしたら、お互い周子との知り合い…とか?
デレにおいて「知り合いの知り合い」まで考えるとだいたいのアイドルは入りそうな気もしますが、まあ本当にそれぐらい遠い繋がりです。
今回紗枝はんの記事を書こうと思ったきっかけは、その周子についての記事を以前書いたから、というのも一応あります。
ですが直接のきっかけはSSRがたまたまお迎えできた、という恒例のやつです。
紗枝はんは恒常のSSRが二枚あるのですが、なんとその二枚とも来てくださいました。こりゃ書くしかないな…?と。
導入としてはそんなところで。さっそく記事に入っていきたいと思います。
よければどうぞお付き合いください。
(↓以前書いた周子記事はこちら)
体験前の印象について
まず体験前の小早川紗枝はんの印象を箇条書きしていきたいと思います。
こんな感じの印象です。
紗枝はん、かなりソシャゲ的なキャラというイメージがあります。
もうビジュアルを一目見ただけでどういう子なのか一発で分かるというか、属性~!って感じです。
それも、着物!京都!黒髪!という、むしろ昨今では属性そのまんますぎて逆に見かけないんじゃないかってぐらい。
これだけシンプルでストレートなキャラを出せるのも、シンデレラの数の力ゆえだなぁと思います。
とはいえ、大和撫子キャラがゲームで出るのは安定した人気があるからこそ。
どれだけ切り詰めたキャラゲーでもだいたい居るんじゃないですかね?和属性キャラ。
きっと紗枝はんが好きな人はどこのゲームでもお気に入りを見つけられるんじゃないかな~と勝手に思っていたりします。
まあここまで徹してるキャラももしかしたら珍しいかもしれないので、むしろ苦労してるかもしれませんが。
…とまあ、ここまでだと完全に紗枝はんは属性そのまんまのイメージしか持っていないのがバレそうですね。
実際、紗枝はんには「意外とこういう子だ」とかそういう印象があまりないです。
紗枝はんを見て想像されるものがそのまま高いクオリティで提供され続けている…といったイメージ。
実際に紗枝はんを体験していく中で、そんなイメージがどんな変遷を辿るのかは楽しみですね。
というわけで、次からは実際に体験していきたいと思います。
なおこれまでの記事と同様に、紗枝はんに関してもデレステで無理なく追える範囲で追っていきたいと思います。
予めご了承ください。
実際に読んでみた感想
今回読んだのは以下のコミュやエピソードです。
R・キャラコミュ編
まずはキャラコミュとRのセリフを読んできました。
紗枝はん…一言で言うと、めちゃくちゃフィクション味が強い…!!
地に足がついてるって言い方がありますけど、それの真逆も真逆で、ふわっふわに浮き上がっておりました。
優しい世界とも言えるし、おとぎ話のようであるとも言える。
まさしく京から降り立った天女さま…という感じでした。
紗枝はんは一応「両親を見返したい」という年相応のロックな精神を持っていたりはするんですけど、そういった展開のお約束でもある「現実の壁にぶつかる」というようなことがありませんでした。
だいたいの世間ズレしたお嬢様が辿るルートって多かれ少なかれ躓きがあるもんなんですけど、紗枝はんはこう…まるでそういう空気がなかったですね…
ふっつーにすんなりオーディションをこなし、恥ずかしがりながらもレッスンをやり遂げ、宣材写真に至っては「澄ましてたら終わるし」と言い放ち、それで実際に問題なくやってのける。
芸能界ってこんなに大変なんやなぁ、かなわんなぁ…みたいな可愛げのあるシーンがまるで無く、もうふっつーにアイドルのチュートリアルをこなしていました。
そんな感じなもんで、キャラコミュは一方的に紗枝はんが主導権を握る形で進められていました。
ようやくコミュ4に来て初めて、紗枝はんとPが「背中を押す・押される」の関係になれていたように見えましたね。
それまでは本当に観光案内の途中ってぐらいでした。イントロダクションでした。
総じて考えると、紗枝はんってあまり感情移入するタイプのキャラクターじゃないんかな?と思いました。
「この子は私なんだ…!」とか、「こういう気持ち、分かる!」みたいな引き込み方をするタイプじゃないというか。
可愛らしく美しい理想的なキャラクターを面倒な泥臭い現実感から解放させてあるというか、ある種の夢を詰め込んだキャラとして作ってあるんだなと。
もし少しでも身近に感じさせるキャラクターにするつもりなら、もうちょっと普通の人間っぽさを挟んでたと思うんですよね。
でもそうじゃなくて、美しい理想を体現したようなキャラクターをそのまま華やかな舞台にエスコートしてあるというか、そういうフィクションにしかできないことを存分にやっているなと感じました。
筆者の担当が岡崎泰葉というそこそこめんどくさいキャラというのもあって、紗枝はんのこういったシンパシーを割り切って排除してある作りはかなり新鮮でした。
しかも事前に塩見周子辺りも見ているからか、そこから考えてもかなり異質に感じていました。
なんというか、アイマスとしてこれどうなっちゃうんだ?!という困惑もそこそこ含まれている気がします。
シンデレラガールズ、やはりこういうキャラクターが強いっていうのがかなり特異な存在だなぁ…と思わされますね。
あとはこれ余談なんですが、紗枝はんってかなり我が強かったんだな…という印象もかなりありましたねw
着物着て京都弁バリバリで、自分が世間ズレしてるとか気にする様子もまるで無し…!
本格的に「京都の伝統がどこまで通じるか試してみたい」というそのままの姿を貫いているのは、京キャラ、もとい強キャラだなと感じましたね…
パステルピンクな恋編
続いて紗枝はんのデレステ最初のSR【パステルピンクな恋】を読んできました。
イベントのSRということで、イベントのコミュを含めて書いていきます。
まずイベントのコミュなんですが、もう…初期~~!!って感じでしたw
アニメを継承した関係性、アバウトなセリフ回しとキャラ付けに、投げっぱなしのオチも多々…
長寿作品の第一巻を久しぶりに読んだときの感想に近いものがありました。うわー、こんなんだったなぁ!みたいな。
なんでしょうね、この極端に個性を出させようとして力加減を間違えてる感じ…懐かしい。
(↑雑過ぎる京都観)
で、まあイベントコミュではかなり極端に書かれてたと思うんですけど、やっぱり紗枝はんはひたすら主導権を握るキャラクターなんだなと感じました。
若干女の子に転がされたい人向けというか、紗枝はんにイニシアチブを握って欲しいタイプの人と相性が良いんだろうなと。
ざっくりした印象ですけど、奏とかとも近いような感じがしました。こちら側が弄られることで上手く回る関係性、みたいな。
そのうえで紗枝はんはしっかり照れたり儚げなところを見せてきたりもするので、より一層手ごわい印象を受けましたね…。
この辺のセリフとか、かなりギョッとなりますw
歌が歌だからノリノリってのもあるんでしょうけど、ここまでダイレクトに抉ってくるとはね…
紗枝はんがここまで積極的にいじり倒して来るとは思いませんでした。魔性!!
花舞うまほろば編
特訓前の絵、セリフを読んでから改めてちゃんと見たんですが、これ緑色の桜なんですね。御衣黄(ぎょいこう)桜というらしい。
紗枝はんってかなり定石やお約束を真っ正面から行く印象があったので、こうして定番の桜から外してくるのはかなり意外でした。セリフをちゃんと読むまで緑色と気づかなかったほど。
なぜこのタイミングでわざわざ緑色の桜を持ってきたのか、他の人の考察が気になりますね…
で、かなり今さらすぎる話なんですけど…紗枝はんってカタカナをひらがなにして喋る口調があるじゃないですか。
でも「プロデューサー」だけは「ぷろでゅーさー」にならないんだな?ということに今になって気がつきました。
…いや、だから何だということもないんですけど!
なにか理由があったりするんだろうか…と、ふわっと思いました。
まあそんな余談は置いといて、紗枝はん…相変わらずというかなんというか、かなりいちゃついてますねぇ!
特にこの二枚目の「…ぁ」って何なんですかね!何が起きたの?!
ふとした瞬間に顔が近くなっちゃったとか、そういうその、アレなんです??
…紗枝はん、ここに至るまでずっと「主導権を握るタイプ」という印象があったんですけど、ここにきてこう…おいたされるのも似合うタイプなんだな…とかそういう邪な感情も芽生えてきてる気がします。
まあそういうのを諫めてもらうまでがセットなのかもしれませんけど。
どちらにしても、心理的には紗枝はんがイニシアチブを取っているというのは変わらなさそうです。
そして特訓後のこのお姿。
桜が舞ってるのでてっきり春のステージなのかと思ってましたけど、これ四季の移ろいを表してたんですね。
で、ちゃんと調べたらそもそもソロ曲の「花簪 HANAKANZASHI」が四季を歌った歌でした。納得。
それはそれとして、特訓後はこのセリフがけっこうジーンときました。
まあお約束ったらお約束なんですけど、やっぱりご両親の意志に反して出てきた紗枝はんがこういうセリフ言うとちょっと感慨深いものがありますね。
周子にも似たようなところがありましたけど、京都に対する愛着と反発の入り混じったセリフといいますか。
後の美彩に繋がるような、紗枝はんの熱い部分が見えていてとても良い。
そしておまけのセリフピックアップ。
まあそうだよね、紗枝はんは天女様だよね…と同時に、羽衣伝説と掛けてあるセリフが素敵。
しかしなるほどというか、やっぱり紗枝はんは天女様で、そしてプロデューサーはその天女様に出会った人、という構図なんだなと思いました。
キャラコミュの時にも述べた、紗枝はんがよくあるアイドルと違って感情移入に寄せていない理由は、端的に紗枝はんが天女様をモデルにしてるからということに集約されるのかもしれませんね?
紗枝はんは京都を擬人化させたアイドルでもあり、同時に「天女様がアイドルになった」というキャラ…なのかもしれない。
羽衣小町編
そしてSSR【羽衣小町】です。
美彩の方のSRとも迷ったんですが、せっかくのSSRなのでこちらにしました。美彩のコミュは周子の時にも読みましたし。
このSSR、こう…アイドル活動が順調~!というタイプのやつでしたね。芽衣子さんでも見たタイプ。
周子と紗枝はんとPで朗らかな家族みたいな雰囲気のSSRでした。
分かってはいたけど周子、Pと紗枝はんがいたら甘え放題だな…
今回のSSRがユニットに重きを置いていたからか、【花舞うまほろば】よりもアイドルらしい小早川紗枝というか、外向けの姿がよく見えていた気がしました。
仕事に徹しているというか、「何を見せるのか」に対して明確な答えを持ってステージに立っているように見えました。
紗枝はんのプロらしい姿を見れた、という感じです。
周子の記事を書いた時にはあまり考えてなかったことですが、今回羽衣小町というユニットが紗枝はんにとってどういうユニットなのか、ということも気になりましたね。
羽衣小町、紗枝はんにとったら正直ソロとあんまりやってること変わらないんじゃない?と思うこともあったんです。
和風のスタイルが変わらない中で、ソロと羽衣小町で何が違うのか?と。
そんなことを考えながら今回SSRを見ていましたが、そこでなんとなく思ったのは、羽衣小町だと紗枝はんはより我を通せるのかな?ということでした。
元々紗枝はんはけっこう我の強いところがあるけれど、アイドルとして優雅な姿に徹する中で押し切れないところもあるんじゃないかと思ったりするわけです。
ひらひら~と華やかに舞うのももちろん紗枝はんの大事な一面だけど、一方で「京都で学んだものがどこまで通じるか試したい」ってロックな部分もどこかで出したかったのでは…とか。
それが羽衣小町で周子と組むことで、最終的なバランスや纏まりを周子に任せられるようになり、より一歩踏み込んだ紗枝はんの強さを出せるようになったのかな?と思いました。
もちろんロックな部分だけを抽出して激しくやりたいだけなら周子相手じゃなくてもいいんだとは思いますが、あくまで紗枝はんのスタートを考えると、周子のような和のテイストも持ちつつバランサーになれる存在が必要だったのかなと。
なんとなく京都出身同士だし組ませてみよっかというユニットではなく、ちゃんとこういった相性もあって生まれたのかな、と思いました。
…こうなると周子のSSR【羽衣小町】も気になってきますね…
<延長戦>美に入り彩を穿つ編
…と、いつもの感想記事ならここで終わっていたんですが、ちょっと羽衣小町周りが気になってしまったので、予定を変更して「美に入り彩を穿つ」、通称「美彩」のコミュやカードも見ていきたいと思います。
必然的に長くなってしまうので、よろしければもう少しだけお付き合いください。
まあ周子の時も見たわけだし、ホント純粋に気になったからってことだけで読み進めてたんですが…
美彩、めっっっちゃガツンと来ましたね?!?!
初期の紗枝はんから感じた年頃のロックな一面が、凄まじく華麗に回収されていて…もうえらく感動してしまいました…!!
これ見せてくれるんだ!ここでちゃんと繋げてくれるんだ!といった衝撃がざぶざぶと押し寄せてきてました。
周子を読んだときもそれはそれなりに感じるものがあって面白かったんですけど、今回の紗枝はんに関しては、ここまであんまりガツンと踏み込んだものをあまり感じていなかったのが正直あって、その分今回はもう倍率が跳ね上がっていました。
美彩前までの紗枝はんを見ていると、やっぱり天女様みたいに捉えどころがないのが紗枝はんの良いところなのかな…とか思っていたんですけど、今回のこれときたらもう、美味しい!美味しい!といった調子でした。
紗枝はんに対してそんな地に足の着いた読み方していいんだ!!ってめちゃくちゃハッピーになってました。
また紗枝はんそのものに感激しているのに加えて、やっぱり周子の時には分かっていなかった紗枝はんの情報が生き生きしてるってのも嬉しかったですね。
以前だと、「紗枝はんはこんな感じなのかなぁ」ぐらいで済ませてたところが、グッと刺さり具合が変わって夢中になっていました。
この辺とか、「そうそう!紗枝はんは強かなの!」ってなりました。紗枝はんは我が強いの!と。
ホント美彩はコミュも含めて、ものすごーく解釈一致が凄かったというか、その上で期待を遥かに上回る紗枝はんの進化を見せてもらえたように思いました。
紗枝はんがずっと言っているように、紗枝はんが京都から出たのは決して京都から脱却しようとしてたわけじゃなくて、京都で学んだものを知らしめたかったからなんですよね。
だから紗枝はんが表現するものは全て自身の中の「京都」から発せられたものであるわけです。
そしてアイドルになったことでその「京都」と「あいどる」が組み合わさり、「現在」ここに至って更なる高みに辿り着くと!
…なんといいましょうか、かなり熱い熱い正統進化の姿を見せられたようで、ここまでちゃんと読んでてホントよかったー!ありがとー!という感謝の気持ちが湧いていました。
美彩のコミュは周子との対比も面白くて、やはり最後の帰り際ですね。
紗枝はん、周子と比べてかなり軽く家を出るんですよね。
周子はこの帰り際に限らず、基本的にちょっと影も感じさせるようなところもあるんですけど、紗枝はんはむしろかなり余裕綽々なところを見せてくれます。
紗枝はんがこんなにあっさり家を出れるのは、きっと彼女の中に揺るがない「京都」がしっかりあるからなのだろうなぁと思いました。
物理的に離れたところで何の心配もないほど紗枝はん自身の中に確かな「京都」があって、だからこそ「行ってきます~」ぐらいの軽さで出ていけるんだなと。
周子がケジメをつけるような調子で出て行ったのと比較すると、紗枝はんの強かさがより一層際立っていたように思います。
といったところで、ホントただの思い付きで美彩を追いましたけど、想像以上に熱い展開に出会えてホックホクです。
紗枝はんの担当の方からするとあれこれ違った意見もあるかもですけど、私はめちゃくちゃズドンと来ましたね…
よかった、ホントによかった。周子の体験もしててよかった。
おわりに
というわけで小早川紗枝はんの体験記事でした。
今回の記事、最後の美彩の勢いが飛び出てる感があってちょっと申し訳ない感じになってますね!
物量から言ったら美彩前の方が多いわけですし、そっちの方でもっと書けたらよかったんですけど、なんというかこれは完全に筆者の好みですね…
キャラの考察をする人間というのは、自分の推測との答え合わせを感じたときにものすごく脳内物質が出てしまうんです。笑って許してください。
実際、紗枝はんはもっと絵柄や曲に考察を当てた方が感じるものも多いだろうなと思うところがあります。
セリフを読み込むだけだと、美しさとかの掘り下げに欠けてしまうかなというのもあるので。
紗枝はんの京都に対する誠実な姿とか、もっと色々ありそうだなーと。
まあ、それはきっと別の方がやってくれているはず!
というわけで、長くなってしまいましたが今回も読んでくださってありがとうございました。