北条加蓮を体験してきた岡崎泰葉Pの記事
はじめに
☆この記事は、アイドルのコミュやセリフを実際に読んで感想を書いてみようという記事です☆
体験記事も第17回です。17回…?
今回のアイドルは北条加蓮です。
まずは第9代シンデレラガールおめでとうございます。
加蓮Pの烈火の如き熱量というものを一身に浴びた総選挙でございました。お疲れ様でした。
今回、体験記事としては塩見周子以来のシンデレラガールになります。
9人しかいないシンデレラガールのうち2人が過去17回の中に含まれているのもなんだか不思議な感じですが、やはりそうさせるだけのものはあるのだなというところ。
ちなみに北条加蓮と筆者の担当の岡崎泰葉について申し上げますと…公式では何の絡みもございません…!(ここ最近の記事では恒例ですが)
Coの16歳で過去にエピソードがあって変化があって…みたいな共通点はあったりするんですが、全く絡みはないのです。
まあ単純に興味関心も性格も趣味も過去そのものも、ほとんど正反対を向いてそうなのが要因じゃないかな?とは思っています。
また、そもそも加蓮って共通点自体は比較的見出されやすい子だとは思うので、泰葉が特別重なってるかどうかってのもかなり微妙ですね。
ちなみに今回この記事を書こうと思った一番の理由は、あれだけ目立っている北条加蓮に対して一度自分の考えを固めておきたいと思ったからです。
これまでは偶然SSR引いたりとかそういうのが書くきっかけだったんですけど、ここ最近は(シンデレラガールになったのもあって)加蓮を見ない日がほぼ無いもんで、これは自分なりの視点をちゃんと持っておいた方が面白そうだなと。
当然ながら加蓮を担当してる人もたくさん見かけるので、そういう人たちとの話の種になったらなーみたいなのもあったりします。
そんな感じではありますが、粛々と始めて参りましょう。
体験前の印象について
まず体験前の北条加蓮の印象を箇条書きしていきたいと思います。
- 元病弱の16歳
- 初期は当たりが強い
- 「貴方が育てたアイドルだよ」
- トライアドプリムス
- フライドポテトを喰らう
- 担当Pの課金力が凄まじい
- エモさや考察を好むPの担当率が高い
- 第9代シンデレラガール
こんな感じの印象です。
…あれ?あんまり書けないな?と思いました。これでも十分ったら十分なのですが。
加蓮にはずっと目立ってるイメージがあった反面、思ったよりも尖った飛び道具みたいなのは少ないと感じていたのかもしれません。
人気!とか、担当Pの脅威!みたいなのはずっとあったんですが、キャラクター自身にアクの強さはそんなに見当たらない印象です。
キャラの濃さを感じないのに強い…ということは、すなわち王道を行ってるってことなんでしょうね。
そして加蓮には担当Pを強烈に掴む力がある…という印象がかなりあります。
それこそ「エモい」という言葉が使われ始める前からずっと、加蓮はその手のキャラを好む人たちを虜にしていた気がします。
制服加蓮で「貴方が育てたアイドルだよ」と言い放ち、1stアニバーサリーで大層お近づきなっていたのを眺めていた記憶。これもけっこう前ですね…
なんにせよ、一度掴んだら離さないパワーを持っているアイドルの一人であると思います。
それから、想像以上に燃える女というイメージもあります。これは二次創作とかの影響もあるかもしれないですが。
熱く燃え盛って、時に周りをも焦がしかねないほど…という危うい印象が少なからずあります。
一度見たTrinity Fieldのイベントコミュがたしかそんな感じで、これは面白いな…と思ったことを覚えています。
おそらくそういったパーソナリティも彼女の過去に起因してるのかなーみたいな推測はあるんですが、こればっかりはちゃんとセリフを追っていかないと分からないところです。
初期の当たりの強さ含め、どういった経緯でそういう性格になったのかなというのは気になるところ。
担当Pの人たちを強く惹きつけるところも、おそらくはその辺に理由がありそうだなとも思いますし。ワクワクです。
といったところで、体験前の印象はこんなところです。
なんだか書いてるうちに実際に読むのがより楽しみになってきた気がします。この辺はCoアイドルのPの性ですかね?
次は実際にセリフやコミュを読んでいきます。
なおこれまでの記事と同様に、加蓮についてもデレステで無理なく追える範囲で追っていきたいと思います。予めご了承ください。
実際に読んでみた感想
今回読んだのは以下のコミュやエピソードです。
R・キャラコミュ編
まずはキャラコミュと初期Rを読んできました。
それらを読んで一番に感じたこと、それは「ものすごく幼い…!?」ということでした。
正直、加蓮は16歳とは思えないほど未成熟な感じでけっこう戸惑いましたw
力加減も分からず距離の取り方も極端で、そしてあまりに素直すぎる少女である…という感じ。
彼女が16歳になっても未だこれほどの少女性を残してしまっている理由は、ほぼ間違いなく病弱だった過去にありそうです。
本当は小さいころにたくさんわがままを言って甘えてはしゃぎ回りたかったのに、それが出来なかった反動が今になって来てるのかなと。
幼いころに抑制されたパワー、というか「飢え」というものはものすごいエネルギーなので、とてもコントロールできるものじゃありません。
加蓮が力加減が下手そうに見えるのは単純に経験が無いこともそうなんでしょうけど、積もりに積もった鬱憤がものすごいことになっているというのが一番なのかな?と思いました。
それからもう一つ、加蓮を見て特に目立つのが強烈な自信の無さでした。
…まあ成長するタイプのCoアイドルで「自信の無さ」といえばもはやお約束みたいなもんですが、それにしても加蓮はかなり分かりやすく自信を失っていました。
コミュ4はそういう一面を上手く使っていて面白い内容でしたね。
自信が無いというのにも色々ありますけど、加蓮の場合は「自分が嫌い」だから自信を持てていない、というように見えていました。
身体が弱くて、病人扱いされて、何にも一生懸命になれなくて、でも憧れも捨てきれなくてみっともない…と、そんな風に冷たく見ている自分が加蓮の中にいるのかな?という感じでした。
病院で過ごしている間は考える時間も多かったでしょうから、余計に自分を押さえつけてしまっていたのかな~とか思ったり。
そしてそんな加蓮に対して、キャラコミュでのプロデューサーはかなりユニークで面白かったですね。
これはやはり加蓮が少女性を残しているタイプだからなんでしょうけど、プロデューサーもプロデューサーで大人過ぎない対応をしていた感じでした。
愚直に加蓮のことを諦めず信じ続けて、加蓮が拗ねたりわがままを言ったらまともに向き合って言い合いをする。
「大人の対応」ってものを極力せずに、真っ向から加蓮に物を言っていたのが印象的でした。
で、おそらく加蓮が必要としていたのはそういった人間だったんだろうなと思います。
加蓮に対して同情して可哀そうな子扱いをするんじゃなく、ただの北条加蓮として扱いながら、時には甘えさせてくれる。
「頑張らなくてもいい」じゃなく、いつまでも期待をしてくれて、安い根性論みたいなノリで気合を入れてくれるような人を加蓮は求めてたのかなと。
こういうバランスも多少危うさを感じさせるところはあるんですけど、まあ加蓮が嬉しそうなのでオッケーです(?)
といったところで、まだまだ書けそうなことはたくさんあるんですが、とりあえず最初はこの辺で。
なんというかこう…えらく父性を刺激されるような内容だった気がしますねw
加蓮に対してのプロデューサーは父や兄のような、どちらかというと家族のような距離感が近いところがあります。
思ったよりもガチ恋っぽい雰囲気ではないというか、恋愛的なものすらまだ成立し得ない段階のように思えました。これは相当意外でしたね。
加蓮がこれからどういうアイドルになって、どういう関係を作っていくのか、けっこう楽しみになってきました。良い感じのワクワクです。
煌めきの乙女編
続いてSR【煌めきの乙女】を読んできました。
このSRはモバの方でも相当見慣れたカードでしたので、改めて読むのがなんだか不思議な感じでした。
で、全体的な印象なんですが…想像以上に「危うさ」というものが目立ったカードだったように思いました。
もちろん特訓前がそもそも病み上がりというのもあるんでしょうけど、思っていたよりも遥かにこちらが緊張させられるセリフが多かった、という感じ。
もうちょっとエモさとか確信のある強い言葉とか、そういうものが見られるのかな?と勝手に思っていたので、わりと驚きましたね。
この特訓エピソードのセリフも一見力強く見えそうなもんですけど、病弱だったことを言い訳とまで言ってしまうのは個人的にかなり自罰的な印象を受けました。
加蓮の態度にしても、現実から目を背けていたというよりはむしろ現実を直視しすぎていたんじゃないかとも思いますし、そのせいでバランスを崩していた部分があるんじゃないかと私は考えていました。
もちろん加蓮に対してそこまでツッコミたいとかそういうことではなく、本当に加蓮は未だに自分の弱い部分が嫌いなんだな…という感触があったという話です。
過去の体験でもそのアイドルの1枚目のSRってけっこう初期を踏襲してあるものが多かったので、加蓮もそういう感じなのかな?というところ。
このSRを見る限り、加蓮のこういう自分自身に対する考え方ってけっこう根深いものなのかも、という発見があった気がします。やはり1枚目のSRはよいものですね。
そして特訓後の方もけっこう危うさが見え隠れしておりました。
不安を覗かせながらも頑なに未来へ目を向けようとしているというか、相当前のめりになっている印象があります。
その上で「…」が多かったりするもんで、余計に心配させられるセリフが多かったように思います。
なんというか、「加蓮ってこんなに儚い光を放っている時期があったんだ…」みたいな妙な感慨がありましたw
とはいえまあ、危うさとか弱さといった部分はアイドルとして考えれば大きな魅力である、と個人的に思います。本人にとっては皮肉かもですが。
やはり「この子をなんとかしてあげたい」という気持ちはけっこう馬鹿にできないところがあるというか、わりと無視できないパワーになりうると思うわけですね。この辺は白菊ほたるなんかもそうです。
ここで目一杯ヒキを見せておいて、今後それを踏まえた破壊的なセリフをぶつけてくるんだろうと期待させる。まさしく王道であります。
そんな期待感高まるSRではありましたが、「これもしかして恒常SSRの【煌めきのひととき】の方を読んだ方がよかったのかな…?」みたいなのも正直ちょっと思いましたw
いや、不満があったとかではなかったんですけど、思ったよりも刺激が強くなかったのでその辺り不安になったりしてました。これで大丈夫か?!大事なとこ見逃してないか?!みたいな。
でも残念ながら【煌めきのひととき】は筆者とはご縁がなく…今回色々ツッコミどころがあっても大目に見てくださいね…!
Trinity Field編
次にSR【Trinity Field】を読んできました。
このSRはイベントのカードですので、イベントのコミュも読んできました。
まずイベントのコミュなんですが…ものすごくキレイに纏まってますね?!?!
「3人が主導となってライブを作り上げる」ということをきっかけにして、3人それぞれのユニットに対するスタンスがはっきりし、最終的にはトライアドプリムスが本当はどういうユニットなのかといったことまで丁寧に描かれていました。
「行き届き過ぎている…!」と感じるほどに、それぞれの立場や感情・エゴといったものが明晰に言語化されておりました。あっぱれです。
今回のコミュを読んで、トライアドプリムスというのはかなり明確な目的集団であるということを思いました。
トライアドプリムスは「それぞれが互いに影響し合いながら、自身の目標を満たし続ける」という目的をもった集まりであり、その上で「一つの図形としてどこまでも高みを目指すことができる」…という夢のようなユニットでありました。
メンバーの利益がここまではっきりと示されているのもなかなかないんじゃないかと思うんですが、まあだからこそどこまでも強いユニットなんだろうという感じです。
そしてトライアドプリムスの3人がそれぞれ持っているスタンスって、どれもいわゆるプロ意識そのものだと思うんですよね。
加蓮は「大きなスケールを描くこと」で、凛は「クオリティを追求すること」、そして奈緒は「客を楽しませること」。
当然人によって何を優先するかは違うというところで、トライアドプリムスは極端にその3つが分かれているのが面白いところですね。
バラバラだけどプロとして絶対に必要なものをちゃんと揃えている…こういうユニットこそが本物のプロの集団になっていくんだろうなぁと思ったりしました。
また今回のTrinity Fieldのコミュの上手いところは、ユニットの話をしながら個人のキャラクターもしっかり伝わってくるというところにもあると思います。
なんでその子がそういうスタンスになったのか?というところがしっかりとそのキャラクター自身に根差していて、それ故に納得感もすごかったんですよね。
その中で加蓮の話をしていきますが、加蓮があれだけスケールを重視する理由はやはり「幼いころの反動」というところではありそうです。(生きた証を残したいというのも含めて)
大人だったらリスクや現実味を考えて諦めたり馬鹿にしそうなところを、100%大真面目に目指そうと思えるのはまさしく幼い時期のそれというか、子どもだからこそ抱ける欲望なのだと思います。
そしてただの幼い願望といってもくだらないわけじゃないというのが重要なところで、加蓮のその剝き出しの野望は間違いなく立派な才能なわけですよね。
実際、加蓮の描く壮大な理想に凛は触発されていたわけですし、そういう夢をぶち上げられるのは貴重な役割と言えそうです。
また加蓮の幼さというキャラクター性は別の場面でも現れていたと個人的に思っていて、それは度々コミュの中で奈緒と凛に「同じであること」を期待していたシーンです。
(奏が容赦なさすぎて笑う)
「本来他人のはずの相手に自分と同じであることを期待し、同じでないと分かったときに冷静でいられない」というのは、自己と他者の境界がはっきりしていない姿なのかなと感じました。
人間は大人になるにつれて「他人と自分は別の人間なんだ」と学んでいき、そうすることで他人のことを認められるようになっていく…という個人的な感覚がありまして。
そこから次第にアイデンティティや自己実現という道を辿っていき、少年少女は大人になっていくのだと思うわけです。
もちろん加蓮もトライアドプリムス以外ではそこまでワガママを言わないらしいので、年相応の顔もしっかり持ってるのだとは思います。
ただ、甘えられる人たちの前だとついああなってしまうというのは、やはり加蓮の中で根強く幼い欲求が残っているのだなと。
…いくらキャラを忠実に描こうとしても、今回のコミュのようなぶつかり合いはなかなかリスキーだと思うんですが、そこもしっかりとやり遂げてもらえるのはありがたいことですね。
とまあ、なんだかここまで加蓮のことを斜に構えて見てきましたが、それはそれとして純粋な加蓮個人のパワーも感じた今回でした。
北条さん…あなたここまで散々ユニットの話してたってのに、しっかりプロデューサーへの親密アピールもかましてくるのね?!
もしかするとこれは加蓮からしたら「いつものやつ」なのかもしれませんけど、なんにせよとんでもないアイドルだ…
トゥインクル・パーティー編
どこでお迎えしたのかは覚えてませんが、たまたま来ていただけました。ありがたい。
特訓前の加蓮、サプライズで誕生日を祝われたからなのか、ものすごく無邪気な顔をしているように見えました。
いつもは多少大人ぶってたりいたずらっぽかったりしているイメージがあったので、なんだかより一層毒気が無い気がしましたね。(だいぶ失礼な物言い)
今回のSSR【トゥインクル・パーティー】は、全体を通して「幸せ」と「感謝」に満ちていたなと思いました。
終始加蓮が落ち着いていて、ゆったりと時が流れている雰囲気がありました。
それでいてどこか切なく名残惜しいような、非常に繊細で厳かな印象を抱きましたね。
なんだか手のかかった娘の卒業式みたいな感覚でした。なんでしょうねこれは…
本当にこのSSRは終始ゆらゆらと穏やかに流れている感じがして、かなり不思議なカードでした。
これだけ華やかで豪勢な舞台とドレスなのに、節目とも頂点とも思えない静けさを感じさせられるというか。
それでいて決して物足りなさを感じることもなく、十二分に満たされていると信じられる。
幸せな時間をそのまま形にしたというか。月並みな言い方ですが、そういう一枚であると思いました。
おわりに
そんな感じで、北条加蓮の体験記事でした。
なんと言いますか、本当に一部分をかいつまんで読んだだけですが、それでも十分すぎるほどにドラマを感じさせるようなアイドルでしたね…。
アンバランスで刺激的かと思えば、急にしっとりと穏やかな顔を見せてくる加蓮。
どちらにせよこちらを振り回してくれる感覚があって、しっかり楽しませてくれるなぁと思いました。
加蓮は幼い状態からちょっとずつ大人になっていく流れが感じられるので、なんだか人生!という印象がありましたね。
こちらにかなりくっついてくるのもあって、ナチュラルにそのまま結婚しそうな感じまでありましたw
加蓮Pに対して、やたら身を捧げているような雰囲気を感じるのはこういう理由があったのかな…みたいな、妙な納得を得た気がします。
といったところで、長くなりましたがこの辺りで。
今回も読んでくださってありがとうございました。